第23回ピンク大賞@テアトル新宿に行ってきたので、思ったことをつらつらと。
・新東宝が新作製作の休止を決定、エクセスもほぼ死に体で、オーピーが孤軍奮闘。なんと今年の上映作は(野上正義の追悼上映作を除くと)全てがオーピー作品だった。2000年以降に頭角を現してきた監督の代表格である加藤義一や竹洞哲也が積極的に娯楽性の高い作品を撮っている状況は、金子修介や那須博之が登場してきた日活ロマンポルノ末期の状況を彷彿。いよいよピンク映画も末期の様相を呈してきた感が強い。
・津田篤と早乙女ルイはピンク映画館に通う動機になりうる存在だなあ、と改めて思った次第。早乙女ルイはルックスと演技力のクオリティが群を抜いて高い。ピンク映画は基本的にヘア&メイクがつかないこともあって、肌の汚い女優さんはそれが露わになってしまう傾向にあるわけだけど、そんな中で彼女の肌の美しさは貴重&眼福。荒木組だけじゃなくて。他の組の作品にももっと出てほしいぞ。とりあえず彼女主演で軽めのロマンティック・コメディが観てみたい。
・PG最新号に掲載されているベストテン投票者の選考コメントにおいて、上野オークラがビデオシアターになってしまったことについて触れている人があまりいなかったのはちょっと驚き。東京在住者が多いのにねえ。その辺りについてはもう諦めてるって感じなのかしら。
『痴漢各駅停車 おっさん何するんや』(監督:稲尾実) ★★★★
『性愛婦人 淫夢にまみれて』(監督:池島ゆたか) ★★★
『多感な制服 むっちり潤い肌』(監督:加藤義一) ★★★
『潮吹き花嫁の性白書』(監督:竹洞哲也) ★★
『癒しの遊女 濡れ舌の蜜』(監督:荒木太郎) ★★★