そろそろ2008年も終わりということで、シー&ヒムも海外のメディアでは年間ベストに続々と選出されております。
まずはVenus Zineで2008年のベスト・バンドに選出。Paste Magazineでは『Volume One』が年間ベスト・アルバムの第1位に。Filter Magazineでは年間ベスト・アルバムの8位に。NPRのリスナー投票では年間ベスト・アルバムの11位に。さらにはNew York Postで「Why Do You Let Me Stay Here?」が年間ベスト・シングルの8位に。Metromix Chicagoでは「This Is Not A Test」が年間ベスト・ソングの6位にランクインしております。
日本の雑誌媒体では、おいらが確認した限りだと赤尾美香氏と吉田豪氏と安田謙一氏が『Volume One』を年間ベストの1つに挙げていた。この御三方は以前から好きなライターだったけれど、これを見てやっぱり信用できるなあ、と。安田謙一氏が挙げていたのは少し意外だったけど、ポール・マッカートニー好きの同類として勝手に親近感を覚えているのですごく嬉しかった。いやあ、やっぱりビートルズ好きにとって、『Volume One』のビートリーなテイストは堪らないものなんすね。吉田豪氏は年間ベストにココナッツ・レコードとシー&ヒムを同時にランクインさせていたりと、音楽ライターじゃないのに音楽ライター以上に分かっていて素晴らしい。
日本のミュージシャン関係だとキリンジの堀込泰行氏が『Volume One』をお気に入りに挙げていたり、ニール&イライザの堀江博久氏がネットラジオ番組『i-Radio killed radio star』で『Volume One』を「今年1番好きなアルバムかも」と言って紹介していたり(聞く場合はこちらから)と、それなりに評価はされているようなんだが、どうにも広がっていかないのは無能な音楽ライターが多すぎるからだと思いますよ、ほんとに。スカーレット・ヨハンソンの『Anywhere I Lay My Head』をぬるーく褒めてシー&ヒム/ズーイー・デシャネルを無視した、業界ずれした音楽ライターは全員首吊って死ねばいいのにね。沢田太陽とか「微妙にインディ・ロックともシンクロする海外の新世代コメディがなんだか気になった08年でした」なんて書いてるんだったら真っ先にシー&ヒムを評価しろっつうの。
She & Him - Why Do You Let Me Stay Here?