輸入盤がなかなか日本に入ってこない状況が続いていたシー&ヒムのデビュー・アルバム『Volume One』の日本盤がついに明日発売されるわけですが、ここで重要なお知らせが。なんと、この日本盤において、おいらことぴかおこと岡俊彦が解説を書いております! 以前にブログで書いたものに加筆修正を施し、さらに全曲解説を加えた入魂の文章なのでぜひぜひチェックよろしく。しかも、シー&ヒムの音楽をマット・ウォードの側面から解き明かす、村尾泰郎氏による詳細な解説まで付いたWライナーノーツの特別仕様! 手前味噌だけど、これは日本盤として本当に買う価値のあるものになっていると思うぞ。
おいらにとっては今年どころかオールタイム・ベストの1つに入るであろう本当に大切なアルバムなわけで、それに少しでも関われただなんて、こんなに嬉しいことはないよ。しかも通常のライター仕事のパターンである「レコード会社からの依頼→サンプルを貰う→解説を執筆」という流れではなくて、あくまでも「輸入盤を購入→ブログ上で絶賛→おいらからレコード会社にアプローチ→解説を執筆」と自分で積極的に働きかけた結果なので、感激もひとしお。
ちなみに、おいらはこの解説の中で、
2005年に“恋人”としての仲が終わったにも関わらず、ズーイーはジェイソン・シュワルツマンの音楽プロジェクト、ココナッツ・レコーズの『Nighttiming』に参加していたし、もはや2人は恋愛感情とかそういった段階を超えた、“盟友”とでも呼ぶべき関係なのだろう。
と書いたんだけど、なんと4月29日に行われたシー&ヒムのライヴではジェイソン・シュワルツマンが来場して「Why Do You Let Me Stay Here?」と「Sweet Darlin'」で踊っていたとのこと! 当然ながら原稿の締切はとっくに過ぎていたので、この話を解説に書き加えることはできなかったんだけど、おいらの読みはピタリと当たっていたわけだ。その他にも「Change Is Hard」はマイク・ネスミスの「Different Drum」のパクリだとか、本当に好きだからこそ書ける濃い内容になっているので、これを読むとシー&ヒムの音楽がさらに楽しめるんではないかと。
ズーイー・デシャネルはM・ナイト・シャマランの新作『ハプニング』にも出演しているし、これで日本での知名度が少しでも上がるといいなあ。
She & Him - Why Do You Let Me Stay Here?
She & Him - Change Is Hard