『トゥモロー・ワールド』、おいらが読んでいるブログで軒並み絶賛なのは嬉しいんだけど、どうして誰もエンディング・テーマとして使われたジョン・レノンの「Bring On The Lucie」について言及しないのだろう。あれを聴けば、同作におけるアルフォンソ・キュアロンの意図は明白なのに。
やはり、映画とポップ・ミュージックの密接な関わりについてもっと語られるべきだと思う。最近では『もしも昨日が選べたら』でのニュー・ラディカルズ「You Get What You Give」とかさあ。最近のアメリカ学園映画では『Pretty Persuasion』でのヴェルヴェット・アンダーグラウンド「What Goes On」も効果的だったよね。あと、たとえば『アメリカン・パイ』シリーズが『ポーキーズ』のようなエロコメと全く質が違うということは、ジェイムズの「Laid」(のカバー)がシリーズのテーマ曲的な役割で使われているということだけで明らかなのだ。というような、アメリカ学園映画にまつわる基礎知識を得られるのが『ハイスクールU.S.A.―アメリカ学園映画のすべて』というわけですな。
読んでいて惜しいと思ったのは、発売時期が発売時期だったせいで、この本のテーマ・ソングとなるべき楽曲について全く言及されていないこと(せっかく「MIXTAPE HIGH SCHOOL U.S.A. for Girls/Boys」というコーナーまであるのに!)。さあ、それでは聞いていただきましょう。ボウリング・フォー・スープで「High School Never Ends」!!
Bowling For Soup - High School Never Ends
そういえば、ポール・マッカートニーの最新ライヴDVD『ライヴ・イン・ザ・US 2005』を観ていたら、キャメロン・クロウ&ジョン・キューザックという『セイ・エニシング』コンビが出演していたよ。特にジョン・キューザックは『バック・イン・ザ・U.S.-ライヴ 2002』に続いてのポールのDVDへの出演となるわけで、まったく、こいつらはどこまでも信頼できる奴等だぜ。
ちなみにジェイムズの「Laid」にまつわる話は『ハイスクールU.S.A.』には載っていません。なぜなら、これはおいらが2004年7月5日に書いたことだから。