Original Soundtrack/Open Season
★★★★
日本でも12月に公開されるアニメ映画『オープン・シーズン』のサウンドトラックは、実質的にはポール・ウェスターバーグの新作アルバム。何せ、彼の新録曲が8曲も収録されているのだから。
しかも、ブロックバスター映画のサントラということで、最近のヘロへロ弾き語り路線から一転して、久々にカッチリとしたギター・ロックを聞かせてくれているのが嬉しい。ここまでカッチリとしたサウンド・プロダクションはそれこそ『Eventually』以来じゃないか? だからというわけでもないのだろうが、『Eventually』収録の名曲「Good Day」がリメイクされている点にも注目。
『デヴィッド・バーンのトゥルー・ストーリー』でお馴染みのトーキング・ヘッズ「Wild Wild Life」が収録されているのも楽しい全12曲41分。大スクリーンでポール・ウェスタバーグの歌声が聴けるかと思うと今から公開が待ちきれないぜ。今年はリプレイスメンツのベスト盤(最高!)は出たし、ユー・アム・アイは中期リプレイスメンツな傑作『Convicts』を発表したし、さらには本作まで発表されたということで、もうこれはリプレイスメンツ/ポール・ウェスターバーグの年と言っても過言ではないはず。日本でもようやく彼がブレイクする時が来たのではないだろうか…と思っていたら、日本版『オープン・シーズン』の主題歌はケミストリーが担当することになっていたのであった。だからそういう余計なことはしなくていいんだって!