Various Artists/Life's A Gas: A Tribute To Joey Ramone
★★
ジョーイ・ラモーンを追悼して制作された、ジョーイ・ラモーン/ラモーンズを題材にしたノベルティ・ソング集。つまりは『ビートルマニアクス!!! ビートルズ・ノヴェルティの世界』のラモーンズ版ってわけですな。
まあ、聴く前からある程度予測していたことではあるんだが、ほとんどが自己相対化できていないラモーンズ信者(「ファン」ではない)による縮小再生産だった。っていうか、みんなラモーンズ以外の音楽を知らなさすぎ! 「パンク」であることに甘えて何も知ろうとしない奴はただの知恵遅れだ。本当にラモーンズが好きならば、彼等のポップネスのエッセンスとなっていた、ビートルズやザ・フーといった60年代のブリティッシュ・インヴェイジョン勢、ビーチ・ボーイズを筆頭とするサーフ・バンド勢、ロネッツを筆頭とするガールズ・ポップ勢ぐらいは押さえておいてもらいたいものである。そういう意味でヘレン・ラヴやクイアーズがいかに優れたバンドであるかを改めて思い知らされたことだった。
ちなみに、おいらが本作を購入した動機はスパジーズが参加していたからなんだが、彼女達が提供した楽曲は「I Wanna Cut My Hair Like Marky Ramone」なのであった。ジョーイ・ラモーンに捧げられたアルバムにマーキー・ラモーン・ネタの曲を提供するなんて、いい度胸してやがるな(←褒めてる)。