『ロックンロール・ハイスクール』『ゲット・クレイジー』『Shake, Rattle And Rock!』と続いていくアラン・アーカッシュのロックンロール3部作は、実はメアリー・ウォロノフ3部作でもある。まあ、メアリー・ウォロノフはクズみたいな映画にもたくさん出演している人なので特に物珍しいわけでないんだが、アンディ・ウォーホルのファクトリー出身である彼女とルー・リードが揃って出演している『ゲット・クレイジー』は、この3部作の中において最もキャスティング面で化学反応が起きている作品だと思う。他にも色々あるんだけど、それはサム・フリークス Vol.20の会場で説明します。
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『マーダーズ・イン・ビルディング』のシーズン2が終了したので久しぶりに『スティーブ・マーティンのロンリー・ガイ』を観直したんだが、めちゃくちゃ面白いな! ウェルメイドなコメディの達人であるニール・サイモンが、当時のコメディの新しい潮流であるZAZなどを意識したナンセンスなギャグを詰め込んだことで物凄い爆発力を生んでいる感じ(ニール・サイモンが本作について言及したがらなかったのは、自身の作風を曲げまくったことに対する後悔や不満があったのかもしれない)。結果的には後のファレリー兄弟の諸作などに近いロマンティック・コメディになっていると思う。
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映画『スパイナル・タップ』の続編について監督のロブ・ライナーが最新情報を語る。長年苦楽を共にしたマネージャーの死後、契約上の義務の一環として最後のライヴを行うために、スパイナル・タップが苦い解散から数年後に再結成させられるというストーリー https://t.co/YjjuJCmBFi
— amass (@amass_jp) 2022年9月7日
『Spinal Tap II』はオリジナル版の40周年に合わせ、2024年3月19日に米国で公開される予定です。
先日も少し書いたけれど、『スパイナル・タップ』の続編が作られるのはマジで嬉しい。「あれから40年」って、もうほぼ綾小路きみまろじゃねえか。今日は敬老の日。
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『ベルモンドの怪人二十面相』を劇場で観れたので、とりあえず「ジャン=ポール・ベルモンド傑作選3」の最低限の目的を果たすことはできた。『ベルモンドの怪人二十面相』は映画自体はそこそこって感じだが、フィリップ・ド・ブロカ/ベルモンドのコンビ作というだけではなく、フィリップ・ド・ブロカ/ジュヌヴィエーヴ・ビュジョルド、つまり名作『まぼろしの市街戦』のコンビの再タッグ作品でもあるので感慨深かった。まあ、70年代のド・ブロカ/ベルモンド作品なら『おかしなおかしな大冒険』の方が出来はいいんだけどね。
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今更ながらに思ったんだが、「ファスト映画」とか「ギターソロ飛ばす問題」って、バーズによるボブ・ディランのカヴァーは全部そういう類の物のような気がする。バーズのアルバムを聴きながら、「すげえ効率よくボブ・ディランの作品を聴いている!」と感じてしまったことは否めない。有名な「Eight Miles High」のイントロも、「めちゃくちゃ効率よくジョン・コルトレーンの『India』(元ネタ)を聴いている!」と思ってしまう。まあ、ファスト映画は著作権者にお金が行っていなかったという問題があるわけだが、それ以外はそこまで目くじら立てるようなものだとは思えない。
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『オルガの翼』は、主演のアナスタシア・ブジャシキナを筆頭に実際の体操選手を役者として起用したフィジカルな説得力と、ウクライナのマイダン革命の実際の映像を使用した「現実」の説得力が合わさることによって、非常に生々しい青春映画になっていると思う。マイダン革命を記録した壮絶なドキュメンタリー『ウィンター・オン・ファイヤー ウクライナ、自由への闘い』の延長線上にある傑作。必見。