エイミー・マンやスザンナ・ホフスもゲスト参加しているフリーディ・ジョンストンの新作『Back On The Road To You」収録の「There Goes A Brooklyn Girl」は、ルー・リードの名曲「Dirty Blvd.」の発展形みたいな作りで素敵。どちらもニューヨークを題材にした楽曲だしね。
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ビー・ジーズのドキュメンタリー映画『The Bee Gees: How Can You Mend A Broken Heart』が『ビー・ジーズ 栄光の軌跡』という邦題で11月25日から日本公開されるんすね。ドラム・ループによってトラックが構築されている(おそらく世界初の)ヒット曲である「Stayin' Alive」が生まれるエピソードのワクワク感は堪らないものがある。ビージーズは直接的には関係ないものの、悪名高い「ディスコ・デモリッション・ナイト」についても取り上げられております。
順番的に今度はELOのドキュメンタリー映画を誰か作ってくれー。
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『オリ・マキの人生で最も幸せな日』を手掛けたユホ・クオスマネンの最新作『Hytti Nro 6(英題:Compartment No. 6)』は冒頭からいきなりロキシー・ミュージックの「Love Is The Drug」を大フィーチャーしているので、冒頭でロキシーの「Same Old Scene」を大フィーチャーしていた『タイムズ・スクエア』と実は同ジャンルの映画。
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映画『ミーティング・ザ・ビートルズ・イン・インド』は、『ビートルズ大学』でもインタビューされていたポール・サルツマンによる回想録ドキュメンタリー(以前にNHKで放送されていた『ビートルズとインド』とは別作品)。インドでビートルズと共同生活を送ったポール・サルツマンの実体験から分かるのは、ビートルズの4人は「ザ・芸能界」の枠組みに囚われていないフレンドリーな人々であり、それが彼等の音楽の自由さにそのまま直結していたということだ。ただし、『ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK ‐The Touring Years』なんかとは違ってビートルズ側が認めたオフィシャル作品ではないので、彼等の楽曲が一切使われておらず、その「音楽の自由さ」が映画内でダイレクトに伝わってこないというもどかしさはある。まあ、映画というよりはポール・サルツマンがミステリーハンターを務めた『世界ふしぎ発見!』みたいなものと考えればそれなりに楽しめるか。
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イアン・ブロウディ(ライトニング・シーズ)のソングライティング・パートナーであるテリー・ホール(スペシャルズ)の『Home』もサブスク解禁されたので、彼等の周辺の契約問題が解消されたっぽいな。『Home』はイアン・ブロウディの全面プロデュースによる94年の作品で、当時のライトニング・シーズのライヴ・メンバーがほぼそのまま参加。アンディ・パートリッジ、ニック・ヘイワード、デーモン・アルバーン等との共作曲を含むメロディアスな歌物アルバムだ。イアンとテリーの共作曲であるライトニング・シーズ「Sense」のリメイクもあり。
ライトニング・シーズの最新曲「Emily Smiles」もテリー・ホールとの共作でしたー。