2020年9月6日(日)に渋谷ユーロライブにおいて、はみ出し者映画の特集イベント「サム・フリークス Vol.9」を開催します。今回の裏テーマは「原点回帰」ということで、『ブルックリン最終出口』と共にジェニファー・ジェイソン・リーの黄金期の幕開けを告げた傑作『マイアミ・ブルース』と、本イベント名の由来ともなった青春映画の傑作『サム・フリークス』の2本立てです。前売チケットはPeatixで販売中です


2020年12月20日(日)に渋谷ユーロライブにおいて、はみ出し者映画の特集イベント「サム・フリークス Vol.10」を開催します。『ゴーストワールド』の元ネタであり、元祖『エイス・グレード』かつ元祖『ブックスマート』かつクリスマス映画でもある『マリアンの友だち』と、ロック映画の金字塔『タイムズ・スクエア』の2本立てです。前売チケットはPeatixで販売中です


マフスのキム・シャタックの追悼記事をローリングストーン ジャパンに執筆しました


「ダム・インク(Dumb Inc.)」名義での活動も。
バンドキャンプで「隣り合わせ」や「」といった曲などが試聴&フリーダウンロードできます。SoundCloudもあります。


★★★★★=すばらしい ★★★★=とてもおもしろい ★★★=おもしろい ★★=つまらない ★=どうしようもない

特集上映:サム・フリークス Vol.10

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「はみ出し者映画」の特集上映イベント「サム・フリークス」の第10回! 今回は3月に予告した通りに、年末スペシャルとして「ニューヨークを舞台にした少女2人もの映画」の傑作を2本立てでお送りいたします。1本目は『ゴーストワールド』の元ネタであり、元祖『エイス・グレード』かつ元祖『ブックスマート』かつクリスマス映画でもある『マリアンの友だち』、2本目はロック映画の金字塔『タイムズ・スクエア』を上映いたします。

どちらもこれを逃すとなかなか劇場では観ることができないであろう貴重な作品ですので、この機会にぜひー。今回も有料入場者1名につき250円が虐待を受けたり貧困下にある子供達への学習支援&自立支援として役立てられます! 

8月1日(土)には同会場でこのイベントの第8弾が、9月6日(日)にはイベントの第9弾が開催されます! こちらもぜひ!


概要:

1)日時:2020年12月20日(日)


2)会場:ユーロライブ(渋谷)

タイムテーブル

12:50~ 当日券販売開始
13:00~ 開場
13:15~『マリアンの友だち』上映
15:02~ 休憩
15:15~『タイムズ・スクエア』上映(17:06上映終了予定)

3)当日券料金:2本立て1500円(入れ替えなし・整理番号制)

※当日券は当日の12時50分より会場受付にて販売いたします。

※前売り券は特別価格1374(悲惨な死)円でPeatixにて販売中です

本イベントはすべての子供達が社会から孤立することなく暮らしていけるようになることを目的とした学習支援や自立支援の為に、有料入場者1名につき250円を「認定NPO法人 3keys」へ寄付いたします。後日、当ブログにおいて寄付の実施をご報告いたします。

お金に困っている方は、ご相談いただければ当イベントに無料でご招待いたしますのでお気軽にご連絡ください。

また、未成年の方は当日会場にて500円返金します! 性善説の自己申告制で、身分証チェックとかイチイチしないので、「無料にしてもらうのは気まずいけど、1374円払うのはキツい…」という方はこちらの制度をご利用していただければと思います。

お腹が空いている方は、事前にご連絡いただければ入場時におにぎりを差し上げます。食べられないおにぎりの具がある場合は、それも併記していただけると助かります。

こちらは当イベントの主催者に向けた救援物資を掲載したAmazonほしい物リストになりますので、お金に余裕のある方はサポートしていただきたく思います。何卒よろしくお願い致します。

※前売り券について※

開場は13時00分です。整理券等への引き換えの必要はございませんので、劇場への入場時にPeatixのチケット画面、もしくは予め印刷したものを係員にご提示お願いします。入場順序に関しては、前売り券→当日券の整理番号順となります。場内は全席自由席となっております。入金後のキャンセルは承りかねますのでご了承ください。

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ついに「サム・フリークス」も第10回! 今回も好き勝手やらせてもらうぞー。

マリアンの友だち』は後に『明日に向って撃て!』や『スティング』を手掛けることになるジョージ・ロイ・ヒル出世作。主演であるかのようにクレジットされているピーター・セラーズはあくまでも狂言回しであり、実際のところはメリー・スペースとティッピー・ウォーカーが演じる14歳の少女2人の友情を描いた青春映画である。ヌーヴェルヴァーグからの系譜としてリチャード・レスタービートルズの『ハード・デイズ・ナイト』ともリンクする内容のコメディで、本作から多大な影響を受けてダニエル・クロウズが執筆したのが『ゴーストワールド』なのだから、青春映画史を語る上でも超重要な一作なのだった。

ロック映画のカルト的な名作『タイムズ・スクエア』は1980年のニューヨークの喧騒を背景に、精神病院から脱走した2人の少女が歌い、踊り、テレビを落とす! 公開当時は大コケしたものの、マニック・ストリート・プリーチャーズが1stアルバム『Generation Terrorists』において本作の核となっているオリジナル曲「Damn Dog」をカヴァーし、キャスリーン・ハンナが本作をお気に入りの映画として挙げていることからも分かるように、この作品のパンク・スピリットが後世のミュージシャンに与えた影響の大きさは計り知れないものがある。 ロキシー・ミュージックXTCラモーンズトーキング・ヘッズルー・リードなどがフィーチャーされたサウンドトラックも素晴らしい。アラン・モイルの代表作である『今夜はトーク・ハード』や『エンパイア・レコード』は、言ってしまえば本作の語り直しのようなものだ。

岡俊彦(東京都品川区南品川3-5-2-503在住)

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『サム・フリークス』が12月に上映する『マリアンの友だち』と『タイムズ・スクエア』は、どちらもNYに暮らす10代の女2人を主役として迎え入れている。

マリアンの友だち(原題:The World of Henry Orient)』は、漫画家のダニエル・クロウズが『ゴーストワールド』を執筆する際にインスピレーションを受けたとされる作品。マリアンとヴァルの2人が、意中の音楽家、ヘンリー・オリエントを追い求め、ニューヨークの街を馳け回る。客観的にオリエントを見ると「この男のどこが良いのだろう?」と眉をひそめてしまうのだけれど、マリアンとヴァルの勢いはどうやら止められそうにない。その熱を裏付けるように、作品内ではこの名前「Orient」に含まれる「〈太陽・月が〉昇る」「東洋的な」といったニュアンスが随所で映像表現されており、特にマリアンとヴァルの2人が何の変哲もない道で見事に跳躍する様子をスローモーションで捉えた場面は象徴的。その下から上へと「昇る」エネルギーに、こちらまで翻弄されるようだった。

これに対して、『タイムズ・スクエア』が注視するのは上から下へと向かうエネルギーだ。年長者や権力者が自分の特権をふりかざせば、支配や暴力が簡単に生まれてしまうのは映画の中でも現代でも変わらない。『タイムズ・スクエア』は、そんなしがらみから主人公の2人、ニッキーとパメラを解放し、対等な地平を切り開こうとしている。

ニッキーとパメラは、両親やテレビの電波といった「支配」から次々に逃れていく。特に見逃せないのは、2人が病院から逃げ出すシーンの描き方だ。脳神経内科で出会った2人は、ニッキーが病室に飾られた薔薇の花びらを頬張ったことをきっかけに、熱い視線を交わす。ジューシーな唇で桃色の花弁を我が身に取り入れるニッキー、その様子を密かに詩としてしたためるパメラ。そして数日後、2人は共に病院を抜け出すことになるのだが、その時の2人は互いの手を引かず、言葉すら交わしていない。ただ同じ音楽に身を任せ、それぞれが階段を駆け下りていく。

誰かに手を引かれたり、指図されることに飽き飽きした2人は、どんなに身近な存在のことも、自分の力では支配できないことを熟知している。ニッキーとパメラは互いを求め合う時、喉の奥が擦り切れて血がにじむほどに互いの名前を呼び合うが、その時ですら、それぞれの身体は自由なままだ。支配されずに踊る。これがパメラとニッキー(=スリーズ・シスターズ)の指針だろう。

そんな風にして大きな力に中指を立てつづけた同作は皮肉にも、完成前にニッキーとパメラの同性愛者としての側面を排除して編集されるという運命を辿った。本来望まれた2人の生き方は、力で歪められてしまったのだ。その事実には当然胸が締め付けられるものの、視点を変えるとニッキーとパメラは『タイムズ・スクエア』が上映されるたび「支配はずっと続いている」「今こそ集え」と絶叫しているようにも感じられる。どうか年末、2人の切実な叫びを、この映画の放つ閃光を、スクリーン前で受け止めてほしい。

(「肌蹴る光線 ーあたらしい映画ー」井戸沼紀美)

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マリアンの友だち(原題:The World Of Henry Orient )』(1964年、監督:ジョージ・ロイ・ヒル

Blu-ray上映(日本語字幕付き)

出演:メリー・スペース、ティッピー・ウォーカー、ピーター・セラーズ




タイムズ・スクエア(原題:Times Square)』(1980年、監督:アラン・モイル)

Blu-ray上映(日本語字幕付き)

出演:トリニ・アルヴァラード、ロビン・ジョンソン、 ティム・カリー



主催:岡俊彦
お問い合わせ先:岡俊彦(電話:080-4065-3412 メール:hardway@ba.mbn.or.jp)