2016年の映画ベスト10です。
01.『Don't Think Twice』(マイク・バービグリア)
02.『Barefoot』(アンドリュー・フレミング)
03.『Me Him Her』(マックス・ランディス)
04.『ブロンズ! 私の銅メダル人生』(ブライアン・バックリー)
05.『ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK ‐The Touring Years』(ロン・ハワード)
06.『思いやりのススメ』(ロブ・バーネット)
07.『The Little Death』(ジョシュ・ローソン)
08.『最高の家族の見つけかた』(ジョン・クラシンスキー)
09.『マン・アップ! 60億分の1のサイテーな恋のはじまり』(ベン・パーマー)
10.『ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出』(ジュリアン・ジャロルド)
アンドリュー・フレミングはビートルズ・ファンならば足を向けて寝られない存在であるということが改めてきちんと評価されるべきだと思う。ポール・マッカートニーの『Ram』時代の未発表曲である「A Love For You」がお蔵出しされたのは、アンドリュー・フレミングが『セイブ・ザ・ワールド』で使用する為に懇願したのがきっかけであることを忘れてはならない。『セイブ・ザ・ワールド』は他にも「Live And Let Die」や「I'm Carrying」をフィーチャーしていて全編超ビートリー(「I'm Carrying」というチョイスが「超分かってらっしゃる!」という感じ)。アンドリュー・フレミングの過去作では『ザ・クラフト』での「Tomorrow Never Knows」の大フィーチャーも忘れがたい。そういう流れがあるからこそ、『Barefoot』でマイケル・ペンがビートリーなスコアを書いているわけです。まあ、そういったことを抜きにしても『Barefoot』はアンドリュー・フレミングの最高傑作。女性の下着のストラップが出ていることが「抑圧からの解放」の印として使われているという、yakoさんの言説を証明するような映画でもある。