映画『最高の家族の見つけかた』(監督:ジョン・クラシンスキー 脚本:ジェームズ・C・ストラウス)観賞。★★★★★。
『男ゴコロはマンガ模様』に続くジェームズ・C・ストラウスの半自伝的三部作の第二弾。『男ゴコロはマンガ模様』はもちろんのこと、『さよなら。いつかわかること』や『ハートボール』などとも同様に、またもや「お母さんがいなくなってさあ大変」という話のバリエーションで、ジェームズ・C・ストラウス曰く『男ゴコロはマンガ模様』の前日譚にあたる作品とのこと。だからジョン・クラシンスキー演じる主人公は漫画家志望という設定なのだ。
『ハンズ・オブ・ラヴ』、『母が教えてくれたこと』、そして本作とアメリカ映画の難病ものを続けて観たんだが、この中では本作がダントツで面白かった*1。深刻な話を深刻ぶらずに語るジェームズ・C・ストラウスの態度、どんなに辛い時でも、人生には面白いことが転がっているはずだし、それこそが人間の生きる力になるのだ、というジェームズ・C・ストラウスの姿勢がとにかく際立っている。劇中で大フィーチャーされているインディゴ・ガールズの名曲「Closer To Fine」が本作のテーマを完璧に代弁していて素晴らしい。「光と闇の間にある物がやっと見えてきた/あなたがいてくれたから/シリアスになりすぎずに生きてこれた/「たかが人生」/そんな風に思うことができたから」。