昨日は東京国際レズビアン&ゲイ映画祭でディヴァインのドキュメンタリー映画『伝説のディヴァイン』を観てきたわけなんすが、意外と彼(女)の音楽活動についても時間が割かれていたのが嬉しかったっすね。で、ディヴァインの盟友だったジョン・ウォーターズは、2004年の『ア・ダーティ・シェイム』以降は映画監督としては半引退状態。2006年に『This Filthy World』で自身のキャリアを喋り倒して総括、2008年に撮ろうとしていた『Fruitcake』は製作中止という状況を考えると、復帰はなかなか難しそう。『ヘアスプレー』がブロードウェイ・ミュージカル化〜再映画化されたことで生活の心配はないわけだし。これは「悪趣味」が成立しにくいテイストレスな時代になってきたことも大いに関係してるんだろうが、とはいえ、たとえばダイ・アントワードみたいにこの時代に「悪趣味」を成立させようと頑張っている連中だっているんだから、ジョン・ウォーターズだってもうひと頑張りしてもらいたいところ(と思ったら、やっぱりジョン・ウォーターズはダイ・アントワードのことが好きみたいっすね)。
↑「You Think You're A Man」はヴァセリンズのカヴァー・ヴァージョンも素敵。ディヴァインの曲はどれもハイエナジーなサウンドの上でオッサンがガナっているだけの金太郎飴状態なので、ヴァセリンズはそのワンパターンさからラモーンズ的なエッセンスを感じ取って惹かれたのではないかと推測。