昨日も書いたけど、ケイト・ブッシュの音楽においてダンサーとしての身体性は物凄く重要な要素なんだよね。映画『ブラック・スワン』の元ネタの1つでもあるミュージカル映画『赤い靴』をモチーフにした『The Red Shoes』なんてアルバムも出しているわけでさ。
『Aerial』以降のケイト・ブッシュ作品がつまらないのは、彼女自身がその身体性を喪失してしまったからに他ならない。そういう意味でも(ポップ・ミュージック市場の最前線で勝負しているというところも含めて)ケイト・ブッシュの本質に最も迫っていたのはやっぱりモロコ/ロイシン・マーフィーだと思うわけですよ!
↑の「Forever More」も収録されている『Statues』はケイト・ブッシュの『The Dreaming』の領域に到達した超傑作。00年代最高の1枚を挙げろと言われたら、おいらは迷わずにこれを選ぶね。
↑ロイシン・マーフィーのソロ『Overpowered』はケイト・ブッシュの『Hounds Of Love』的なポップな傑作。そういえば一時期は「アルバム作らない宣言」をしていたロイシンだけど、ようやく3rdアルバムのレコーディングに入ったみたいですよ!超期待!
↑モロコによるビートルズ「A Day In The Life」のカヴァー。『Statues』のオープニングを飾る「Familiar Feeling」って「A Day In The Life」のコーダ部分を拡大したような曲だしね。