映画『アドベンチャーランドへようこそ』(監督:グレッグ・モットーラ)観賞。★★★★。
グレッグ・モットーラの前作『スーパーバッド』にはあまりノレなかったんだが、今回は良い! キャストからしてマイケル・セラの代わりにジェシー・アイゼンバーグ、セス・ローゲンの代わりにライアン・レイノルズと、ジャド・アパトー/セス・ローゲン色が薄くなっているのが嬉しいし、しかもジェシー・アイゼンバーグは『イカとクジラ』を踏まえたかのようにルー・リード好きなキャラクター、ライアン・レイノルズは『Waiting...』(傑作!)を踏まえたかのように頼りがいのある兄貴分(でも女たらし)というキャラクターだ。音楽も完璧で、リプレイスメンツの「Bastards Of Young」で始まり、「Unsatisfied」で終わるという最高のリプレイスメンツ映画! さらにスコアを担当しているのはヨ・ラ・テンゴ! ファルコ「Rock Me Amadeus」のクドい使い方もオモロい。
まあ、物語自体はこれらの要素に比べるとちょいと弱くて、前半の甘酸ムンムンな雰囲気は堪らないにしても、後半は男も女も浮気/二股をかけていてそれで2人が苦しむという話になっていくので、どちらにも同情はできないし推進力にも欠ける。でも、最後は『大脱走』方式のエンド・クレジットで綺麗に締めくくってくれるので、とりあえずは必見っすよ。