映画『センター・オブ・ジ・アース 3D』(監督:エリック・ブレヴィグ)観賞。★★★★★。
本作で注目すべきは、主演がジョシュ・ハッチャーソン(&ブレンダン・フレイザー)で、脚本をジェニファー・フラケット&マーク・レヴィン夫妻が担当しているということ。そう、超傑作『小さな恋のものがたり』の最強タッグ再び!なのだ。これだけで製作者達が本作の3Dというガジェット的な側面ばかりに気を取られずに、きちんとした映画を作ろうという気概を持っていることが分かるというもの。
いちおうはジュール・ベルヌの小説『地底旅行』の映画化、ということになってはいるものの、原作をそのままなぞるのではなくて、「『地底旅行』は実話だった!」という設定にしてあるのが夢があって素敵じゃないか(つまり『地底旅行』が主人公達の旅のガイドブックとなるのだ。『幸せの1ページ』でのおいらの予想は正しかったってわけ)。アドベンチャー映画には必須(と言いたい)のトロッコがきちんと大フィーチャーされていたりと、いちいちツボを押さえたアクションが盛り込まれているのも嬉しい。
というわけで、おいらのジェニファー・フラケット&マーク・レヴィン夫妻に対するジュヴナイル作家としての信頼はますます強固なものになったんだが、惜しむらくは日本語吹替版の出来がイマイチなことだな(3D方式での上映は吹替版のみなので)。懸念していた矢口真里は意外にも良かったんだけど、ジョシュ・ハッチャーソンの声をあてた入江甚儀が酷すぎ!滑舌悪すぎ! 21世紀のハリウッドを代表する名子役の演技をスポイルするなっつうの。