映画『Waiting...』
(監督・脚本:ロブ・マッキトリック)
★★★★★
そんなライアン・レイノルズとアンナ・ファリスの共演第1弾がこちら。『アメリカン・パイ』シリーズのプロデューサーであるクリス・ムーアが製作総指揮に名を連ねていることから、おそらくは90年代の学園映画の後日談として企画されたものなのだろう。郊外のレストランで働く従業員達の一日を描いた群像劇で、要するにこれは00年代版の『クラークス』であり『モール・ラッツ』なのだ!
一応の主役は『ギャラクシー・クエスト』のジャスティン・ロングってことになっているんだが、実質的にはケヴィン・スミス組におけるジェイソン・リーの役割を果たすライアン・レイノルズが完全にメインの扱いでサイコー。この映画を観ると、彼の役者としての立ち位置が「(ジェイソン・リー+ベン・アフレック)÷2」であることがよく分かる。
その他のキャストもアンナ・ファリスとルイス・ガズマンを筆頭に、『Stick It』のヴァネッサ・レンジース、『ミート・ザ・ペアレンツ2』のアラナ・ユーバック(怪演!)、フラットパックとも関わりの深いデヴィッド・コークナーなど、それぞれキャラが立ちまくりで魅力的に描き分けられている。監督・脚本のロブ・マッキトリックには今後も要注目だ。
ちなみにライアン・レイノルズの次回作は学園ブラック・コメディの傑作『Pretty Persuasion』を手掛けたマルコス・シエガの新作『Chaos Theory』! 期待せずにはいられないってなもんで。