The Unlovables/Crush, Boyfriend, Heartbreak
★★★★★
ジョー・クイアーも絶賛!な5人組バンドの1stアルバム。
ジョー・クイアーが彼等の事を好むのは、そのポップ・センスに惹かれたというのは勿論あるんだろうが、おそらく一番大きな理由は、この人達が「叶わぬ恋の歌」ばかり歌っているからだろう。ジョー・クイアーもああ見えて意外にピュアなラブ・ソングをいっぱい作ってる人だしね。
収録曲のメロディはどれもどキャッチー。そして、どれも涙を振り切るかのような凄まじい疾走感を伴っている。切なすぎて甘酸っぱすぎて放送禁止寸前。個人的には映画『プッシーキャッツ』のサウンドトラック以来の衝撃だった。最低すぎるルックスも素晴らしい。自分内の年間ベスト5への入賞確定。
まあ、エモっぽい部分があるのはおいらの趣味じゃないんだが、この人達はそういった部分を「Feelin' All Emo (Since I Broke Up With You)」において自分達自身でネタにしちゃってるから問題なし。ゴーゴーズの「Vacation」ネタがあったりと、基本的な指向は物凄く好ましいものを持っているしね。
マスタリングはポップ・パンク・バンドを任せるならこの人!な名手Mass Giorginiが担当。全13曲35分。「女」である事に甘えたギャルバンはこのアルバムを聴いてさっさと危機感を覚えるべき。ウチのサイトを読んでるような人はさっさと↓のMP3を右クリックで保存して聴くべき。