リアル・エステイトの新作『Daniel』は本人達曰くR.E.M.の『Automatic For The People』から影響を受けたという話だが、ギター・バンドとしての体裁を保っていて比較的明るいトーンの楽曲が多いこともあって、むしろ音楽的には『Out Of Time』の方に近い作品…
ジーザス&メリー・チェインの7年ぶりとなる新作アルバム『Glasgow Eyes』からの先行リリース曲第3弾「Girl 71」。これはもうとびきりポップな「Louie Louie」じゃないか! しかも最初から最後までザ・フーの「無法の世界」のようなシンセサイザーも鳴り続け…
マギー・ロジャースは以前からライヴで「Harvest Moon」なんかをカヴァーしている人ではあったけれど、4月にリリース予定の新作のタイトル曲「Don't Forget Me」はめちゃくちゃニール・ヤング風だな。それこそ『Harvest』に収録にされていても不思議ではない…
サマーソニック2024の第1弾アーティストにラッパーが1人もいないところからもラップ/ヒップホップ業界のシュリンクが見て取れる。2015~2018年にラップ/ヒップホップがピークに到達してから漸減を続けているのがそろそろ可視化されてきた感じ(全体の売り…
無粋な話になるけれども、2021年のNAMIMONOGATARIでの騒動(&横浜アリーナ公演の中止)以降、BAD HOPに対する世間の評価と注目度は下がっていたように思うし、そもそもラップ音楽全体の売り上げがここ5年ほどで半分以下になっている現状(肌感覚として、コ…
ライム・ガーデンのデビュー・アルバム『One More Thing』を聴いていて、「Mother」がモロにトーキング・ヘッズの「Once In A Lifetime」だったのでもしやと思っていたら、やはりメンバー全員がトーキング・ヘッズのファンだそうです。
100 gecsの「Doritos & Fritos」が2022年4月にリリースされて、その4ヶ月後に同曲を下敷きにした「ケミカルカルマ」をリリースする愛はズボーンのスピード感。
ミッチェル・フルームが正式メンバーになってから2作目となる5月リリース予定のクラウデッド・ハウスの新作『Gravity Stairs』は、ジャケットがビートルズの『Revolver』のゆるいパロディで脱力してしまうものの、先行リリースされた「Oh Hi」はニール・フィ…
6月に日本公開予定のアレクサンダー・ペインの最新監督作『ホールドオーバーズ』ではキャット・スティーヴンスの名曲「The Wind」が効果的に使われているわけだが、2月21日に日本での配信が開始されるジュディ・ブルーム原作の映画『神さま聞いてる? これが…
近年は煮え切らないアルバムのリリースが続いていたから話題に上がらないのは仕方ないともいえるけど、ディジー・ラスカルの新作『Don't Take It Personal』は彼にとっては久々の快作に仕上がっております。2ステップを取り入れて完全に息を吹き返している。…
ワーナーとの契約~契約解消という長い道のりを経てようやくリリースされたL・ディヴァインの1stアルバム『Digital Heartifacts』は傑作。アコースティック・ギターを弾き語るオーセンティックなシンガー・ソングライターとしての彼女の姿が、エレクトロニッ…
昨年秋にヒップホップ色の濃い(ゴリラズをも彷彿とさせる)傑作『My Big Day』を発表したと思ったら、早くも2月に新作EP『Fantasies』をリリースするボンベイ・バイシクル・クラブ。お久しぶりのルーシー・ローズとの再タッグ曲「Willow」を含む女性シンガ…
予想当たった! リンダ・リンダズ東阪ツアー決定! 絶対行く!3月はペンパルズ(マフスの初来日公演の前座で観て好きになった)とナードマグネット(マフスのキム・シャタックなどへ向けたトリビュート・ソング「Detention」あり)の2マンライヴがあり、さら…
レスリー・ヘッドランドの監督・脚本作『愛とセックス』におけるビートルズとブルース・トラヴェラーとの執拗な比較を見ると、彼女がナターシャ・リオンと共に脚本を手掛けた『ロシアン・ドール:謎のタイムループ』でハリー・ニルソンの「Gotta Get Up」が…
カイリー・ミノーグとシーアのコラボレーション再び! シーアがエグゼクティヴ・プロデューサーを務めたカイリーの2014年作『Kiss Me Once』があんまりヒットしなかったから、2人の共作はあれで打ち止めかと思ってたんだけど、まあ作品の売り上げは2人の関係…
2023年最後のサム・フリークスはトニ・コレット2本立てだったから、2024年最後のサム・フリークスはジョン・キューザック2本立てだな! 意外と上映権取れそうな雰囲気になってきた。場内BGMとしてポール・マッカートニーも流せるし(ポールの『バック・イン…
ケイト・ナッシュがキル・ロック・スターズと契約! 名曲「Kiss That Grrrl」から14年、2ndアルバム以降のライオット・ガール化がついに総本山から認められたわけだ。これはめでたい。さっそくキル・ロック・スターズからリリースされたシングル「Change」も…
毎月更新を楽しみにしているナードマグネットの須田さんの月間音楽まとめコラムこと「プレイリスト・ダイアリーズ」(サム・フリークスにもちょくちょく言及していただいててありがてー)で、ちょうど映画『ホールドオーバーズ』でも使われていたバッドフィ…
アレクサンダー・ペインの最新監督作である『ホールドオーバーズ』は超ハル・アシュビー調(その中でも特に『さらば冬のかもめ』風)なクリスマス映画なわけだが、劇中でキャット・スティーヴンスの名曲「The Wind」がフィーチャーされていることで、彼がサ…
【楽しい音楽の時間】世界的ヒットで知られるノルウェー発のソングライター:Sigrid @thisissigrid そして彼女と共に楽曲制作を行うAskjell @AskjellS がお琴体験に遊びに来ました!https://t.co/xTy6mQCnIL pic.twitter.com/lDD7MdqDRg — ASUKA / 明日佳 (…
ナードマグネットとペンパルズの最高2マンライヴの翌日にダムドやリンダ・リンダズをまとめて観れるのはかなり嬉しい。リンダ・リンダズは1stアルバム『Growing Up』以降に発表された新曲がどれも非常に良かっただけに尚更。リンダ・リンダズは初来日のSUMME…
昨年のアルバム『This Is Why』も素晴らしかったパラモアによるトーキング・ヘッズ「Burning Down The House」のカヴァー! 映画『ストップ・メイキング・センス』でのヴァージョンを下敷きにしたアレンジで、ビデオには(『ストップ・メイキング・センス』…
フライトのウィル・テイラーが「Sigrid: My Neil Young Fan Story」に出演してシグリッドとニール・ヤングの「Cinnamon Girl」をデュエットしていて気付かされたんだが、フライトの「There's A Woman」ってサウンドから何からめちゃめちゃ「Cinnamon Girl」…
『ポップスが最高に輝いた夜』は80年代の『笑っていいとも!グランドフィナーレ』こと「We Are The World」制作の舞台裏を追ったドキュメンタリー映画。スーパースターが大集結したスタジオで、「今このスタジオに爆弾が落ちたら、(スターが全滅して)ジョ…
『Fremont』はヴァシュティ・バニヤンの名曲「Diamond Day」大フィーチャー映画。それだけでだいぶ印象が良くなる。
シグリッドがMCを務めるBBCラジオのニール・ヤング特集「Sigrid: My Neil Young Fan Story」の後編! (前編はこちら)今回はシグリッドとフライトのウィル・テイラーが「Cinnamon Girl」をデュエットでカヴァー! シグリッドが12歳の時に学校の発表会で「My…
グレイトフル・デッドのドラマーのビル・クルーツマンの息子のジャステインが中心となって結成された、デッドの遺志を受け継ぐジャム・バンドであるサークルズ・アラウンド・ザ・サンが4月にミカエラ・デイヴィスとの長尺コラボレーションEP『After Sunrise…
2022年の1stアルバム『Guitar Music』はポスト・パンク風味の捻くれギター・ロックだったコーティングだが、本日リリースされた新作『New Last Name』では(捻くれた部分は残しつつも)The 1975に相通じるものがある軽快でポップ極まりない楽曲を奏でるよう…
『オッペンハイマー』でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたことをアイルランドの実家で知ったというキリアン・マーフィー。彼がケン・ローチの『麦の穂をゆらす風』に主演した際には、この実家から撮影に通ってたってのは凄くいい話。キリアンの父親…
新作制作の為に日本滞在中のシグリッドがMCを務めるBBCラジオのニール・ヤング特集「Sigrid: My Neil Young Fan Story」は、シグリッドの家族が総出演で彼への思い入れを語りまくる非常に面白い内容だった。何しろシグリッドの両親は共にニール・ヤング好き…