マフスのはてな

サム・フリークス Vol.27で上映した『石炭の値打ち』はケン・ローチがBBCで撮ったTV映画をまとめたDVDボックス『Ken Loach At The BBC』に収録されているけれど、このボックスはマジで宝の山だから（『キャシー・カム・ホーム』も収録）、もっとここから発掘して日本で上映したりすればいいのにね。権利関係が移って以前よりも上映しやすくなったことで今回の『石炭の値打ち』の日本上映も実現したわけだし。とりあえずケン・ローチが『石炭の値打ち』の1つ前に撮った『Days Of Hope（希望の日々）』を誰かどうにかするべき。約7時間に及ぶ超大作で、字幕を作るのが面倒すぎるから自分では絶対にやらないですが。

特集上映：サム・フリークス Vol.29

特集上映イベント「サム・フリークス」の第29回！今回はジョン・キューザック2本立て！ 1本目は彼の長きに渡るキャリアの最高傑作である『やぶれかぶれ一発勝負！！』を、2本目はジョン・キューザック版『インスタント・ファミリー』というべき傑作『マーシャン・チャイルド』を上映いたします。

どちらもこれを逃すとなかなか劇場では観ることができないであろう貴重な作品で、特に『マーシャン・チャイルド』は日本初上映ですので、この機会にぜひー。今回も有料入場者1名につき250円が虐待を受けたり貧困下にある子供達への学習支援＆自立支援として役立てられます！

6月1日（土）には同会場でこのイベントのリクエスト特別編が、7月20日（土）には本イベントの第28弾が開催されます！こちらもぜひ！

Apple Musicにおいてサム・フリークスの場内BGMのプレイリストを作成しましたので、ぜひご利用ください（最新のものに随時更新していきます）。毎回上映作品と絡めた選曲をしています。

概要：

1)日時：2024年10月19日（土）

2)会場：ユーロライブ（渋谷）

タイムテーブル

13:10～開場
13:25～『やぶれかぶれ一発勝負！！』上映
15:02～休憩
15:15～『マーシャン・チャイルド』上映（日本初上映／17:03上映終了予定）

3）当日券料金：2本立て1500円（入れ替えなし・整理番号制）

※当日券は当日の12:55～13:08、13:24～13:25、15:02～15:15の時間限定で会場受付にて販売いたします。

※前売り券は特別価格1374（悲惨な死）円でPeatixにて販売中です。

本イベントはすべての子供達が社会から孤立することなく暮らしていけるようになることを目的とした学習支援や自立支援の為に、有料入場者1名につき250円を「認定NPO法人 3keys」へ寄付いたします。後日、当ブログにおいて寄付の実施をご報告いたします。

お金に困っている方は、ご相談いただければ当イベントに無料でご招待いたしますのでお気軽にご連絡ください。

また、未成年の方は当日会場にて500円返金します！性善説の自己申告制で、身分証チェックとかイチイチしないので、「無料にしてもらうのは気まずいけど、1374円払うのはキツい…」という方はこちらの制度をご利用していただければと思います。

お腹が空いている方は、事前にご連絡いただければ入場時におにぎりを差し上げます。食べられないおにぎりの具がある場合は、それも併記していただけると助かります。

こちらは当イベントの主催者に向けた救援物資を掲載したAmazonのほしい物リストになりますので、お金に余裕のある方はサポートしていただきたく思います。何卒よろしくお願い致します。

※前売り券について※

開場は13時10分です。整理券等への引き換えの必要はございませんので、劇場への入場時にPeatixのチケット画面、もしくは予め印刷したものをご提示お願いします。入場順序に関しては、前売り券→当日券の整理番号順となります。場内は全席自由席となっております。入金後のキャンセルは承りかねますのでご了承ください。

※当イベント内容やチケットに関してユーロライブへのお問い合わせはご遠慮ください。

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「サム・フリークス Vol.29」はジョン・キューザック2本立て！

『やぶれかぶれ一発勝負！！』は『シュア・シング』と並ぶジョン・キューザックのキャリア初期を代表する主演作であり、私見では彼の長きに渡るキャリアの頂点に位置する最高傑作。当時の新しい潮流であったZAZを洗練させたかのようなナンセンスなギャグの数々と、監督のサヴェージ・スティーヴ・ホランドのアニメーターとしての出自が反映されたアニメーション及びストップモーション・アニメ、そこにジョン・キューザックの飄々としたキャラクターが加わり、見事な青春コメディへと昇華されているのだった。後のジョン・キューザックのヒット・コメディ『オフロでGO!!!!! タイムマシンはジェット式』の設定は、明らかに本作の影響下にあるといえよう（雪とスキー！）。ちなみに、ココリコ田中の人生を変えた映画でもあるとのこと。

『マーシャン・チャイルド』は、自分を火星人だと信じている孤児の少年と、彼を養子に迎えた男やもめのSF作家の物語。『セイ・エニシング』『ポイント・ブランク』『ハイ・フィデリティ』といった先例からも分かるように、ジョン・キューザックがお姉さんのジョーンを召喚してくる時は気合が入っている証拠なのである。そして、ジョーン・キューザックが後に名作『インスタント・ファミリー』に出演していることも改めて思い出させてくれる疑似家族映画の傑作だ。『やぶれかぶれ一発勝負！！』と続けて観ることによって、ジョン・キューザックの人間的な成長まで感じられる。当イベント的には、「サム・フリークス Vol.3」で上映したブライアン・クラーノの『バッグ・オブ・ハンマーズ』にも通じる内容。ポール・トーマス・アンダーソンの『ブギーナイツ』に匹敵するELOの粋な使い方にも要注目！