ウィル・グラックの出世作である『小悪魔はなぜモテる?!』はホーソーンの『緋文字』を基にしていたわけだが、最新監督作の『Anyone But You』はシェイクスピアの『空騒ぎ』を基にしたロマコメ。そして『小悪魔はなぜモテる?!』でナターシャ・ベディングフィールドの「Pocketful Of Sunshine」をネタにしていたことを踏まえてなのかは知らないが、『Anyone But You』では同様にナターシャ・ベディングフィールドの「Unwritten」をネタにして大フィーチャーしているのだった。ナターシャ・ベディングフィールド好きすぎでしょ。
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2024.3/16(土)横浜F.A.D#ナードセトリ
— すだ(ナードマグネット) (@pickon103) 2024年3月16日
この私の緊張してる顔よ!フロアでDAYS GONE BYを聴いてる時は完全に真野中学校ソフトテニス部のガキになっていました。"MORE FUN?"は完全に私のわがままでぶっ込ませていただきました(つたない演奏ですいません🙇♂️)。PENPALS大好き!人生おもろ〜 pic.twitter.com/c1rgqZOvNl
今夜のセットリストは
— hayashI (@MUNEMASA884) 2024年3月16日
私達なりにナードマグネットに捧げたものでした
いつまでも刺激をもらえるというのは幸せなことです#PENPALS#ペンパルズ pic.twitter.com/7ecXjA0FPU
ナードマグネットとペンパルズの対バン最高すぎた! ナードマグネットのMCでペンパルズがマフスの初来日公演の前座を務めていた話〜マフスのキム・シャタックに捧げる「DETENTION」〜ウィータスの「Teenage Dirtbag」ネタの「プロムクイーン」〜ジュリアナ・ハットフィールド風な「家出少女と屋上」の流れが自分的にはヤバすぎましたね。ナードマグネットのペンパルズ愛(「MORE FUN?」のカヴァーも披露)に感化されて、相乗効果でペンパルズの演奏もいつになく熱がこもっていたような。対バンイベントの醍醐味が凝縮されたような一夜でした。
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PLAY ROCKSはウォーウォー言ってる曲が多いので、メロコアというかメロディックパンクに寄せてると思われてるかと思いますが、当時の制作意図も今聴いた印象も、70年代後半から80年代の、ボストンやジャーニーからLAメタルにいたるまでの「産業ロック」のオマージュでしかないです。
— hayashI (@MUNEMASA884) 2024年3月13日
で、そういったオマージュの楽しさというか原点を気づかせてくれたのが、SUM41でした。(WEEZERとかでは全く無く)
— hayashI (@MUNEMASA884) 2024年3月13日
なのでその辺の質感は意識してます。ジャケもメロコアとかパンクってことより「メタル」です。当時のライブの演出も。
スタイリッシュでは無くある種のダサさをデフォルメした。
そう言われてみると、ペンパルズの『PLAY ROCKS』収録の「Life On The Highway」はSUM 41の「Nothing On My Back」だし、「Wasteless」は「Fat Lip」で、「Rock The Sun」は「In Too Deep」、「Inside Out」は「What I Believe」だ。『All Killer No Filler』と『Half Hour Of Power』のそこここに『PLAY ROCKS』風なフレーズが散らばっている。すでにこの時点でそれなりに長いキャリアと実績を積み重ねていたのにSUM 41に熱くなれる林宗應氏いいな。
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リンダ・リンダズの再来日公演が迫ってきたので、彼女達と(エロイーズのお父さんである)マーティン・ウォン氏も出演しているドキュメンタリー『Chinatown Punk Wars』を改めて観ておきたい(YouTubeにて全編公開中&英語字幕あり)。端的に言うと、LAパンクの中心地となったのはチャイナタウンのライヴハウスであり、その場所柄もあってLAパンクは最初から人種の多様性を内包していたという話。これを観るとリンダ・リンダズが超正統なLAパンク・バンドであることがよく分かる。「ワンタン・ウォーズ」には思わず笑ってしまった。「パンク=白人の音楽」なんてのは嘘っぱち。これがパンクだ!
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LNDN DRGSの新作『Affiliated 2』収録の「Not For Sale」がブロンディ「Heart Of Glass」のめちゃめちゃ分かりにくい替え歌になっていて笑ってしまった。「Heart Of Glass」感薄すぎ。タカラ焼酎ハイボール 特製コーラ割りのコーラ感ぐらい薄い。でも、これはこれでアリ。