アレッシア・カーラの新作『In The Meantime』収録の「Find My Boy」めっちゃくちゃいい曲だな! 往年のガールズ・ポップとボサノヴァのエッセンスを取り入れながら現代のR&Bとして見事に仕上げていて、懐かしのイライザ・ドゥーリトルを彷彿させたりする部分も。理想的なポップ・ソングの一つだと思う。
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ナードマグネットの新曲「DETENTION」は近年逝去したマフスのキム・シャタックと、シルヴァー・サンのジェームス・ブロードと、ファウンテインズ・オブ・ウェインのアダム・シュレシンジャーへの密やかな追悼ソングになっている点に心動かされた。歌詞に出てくる「Life is a joke」はマフスの「I Wish I Could Be You」の一節からの引用、「I'll see you around」はシルヴァー・サンの同名曲からの引用、「Sun still shines」はファウンテインズ・オブ・ウェインの「Mexican Wine」の一節からの引用。これらの言葉を綴った「君」は「そっち」にいて、歌い手はここで「君」のことを考えながら(「I'm still here and thinking 'bout you」)、まだ「生き残って」いるのだから。
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Netflixで『ブリトニー対スピアーズ -後見人裁判の行方-』の配信が始まったが、彼女の後見人裁判についてのドキュメンタリーはすでに『Britney Spears: Breaking Free』『Britney Spears: Fighting For Freedom』『The Battle For Britney: Fans, Cash And A Conservatorship』『Framing Britney Spears』『Controlling Britney Spears』と来てこれで6本目なんだよな(他にもあるかも)。『ブリトニー対スピアーズ』は関係者への取材なども含めて比較的きちんと作られている方だと思う。とはいえ、どれも本人が公認しているわけではなく、彼女の曲は数秒しか使われていないことは留意しておく必要がある。
参考資料:#FreeBritney運動について
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『ハーレー・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』を手掛けたキャシー・ヤンの前作にして長編初監督作品である『海上浮城(英題:Dead Pigs)』ではテレサ・テンの「時の流れに身をまかせ」がミュージカル風の演出を交えながら大フィーチャーされているんだが、この曲はキャシー・ヤンが母親とカラオケなどで何度も一緒に歌った思い出の曲とのこと。これはアジアン・アメリカあるあるなんだとか。