もう上映終わったんで書いてもいいかな。『スリープウォーク・ウィズ・ミー』の上映権の取得の際に、最初は配給会社に連絡をしたんだけど、一向に返事が来なかったんです。それで、ワラをも掴む思いでマイク・バービグリアの公式サイトにメールをしたら、『マイク・バービグリアのジョークの神様、ありがとう!』の「替え歌王」としてお馴染みのジョー・バービグリアから「メールありがとう。配給会社の人に伝えておくねー」との返信が。こっちとしては、それだけでもう超嬉しい&大感謝じゃないっすか。で、配給会社からのメールを待っていたら、数日後にまたもやジョーさんからメールが。
「弟のマイクと話し合ったんだけど、1回だけだったらタダで上映していいよ」(!)
「いやいや、無料の上映会じゃないんですよ。会場費もかかるし、来場者から入場料も徴収するんですよ」
「うん、それで問題ないよ。頑張ってねー」
というわけで、先日のジャパン・プレミアが実現したのでした。バービグリア兄弟からこんな対応をされたら、こっちだってセコくてダサい真似をするわけにはいかないって話。だから、「自分の信じるもののよさを伝えるためならセコくてダサくてもいいじゃないか」なんて考えが「まとも」なのだとしたら、おいらは頭がおかしい人であり続けたいですよ。そっちの方が面白くなるしね。
マイク・バービグリアの最新作『Don't Think Twice』は、そんな感じでこの人は自分の魂を売り渡すつもりなんてこれっぽっちもないんだな、ということが分かる映画。たとえ「ほんの一瞬の輝き」でしかないとしても、「それで構わないんだ」ということが描かれている作品でもある(そして次の命が生まれる)。傑作ですよ。