Marykate O'Neil/1-800-Bankrupt
★★★
米国ではジル・ソビュールの妹分というポジションが定着し、日本では原田知世の楽曲提供者として(少しだけ)知名度がアップした感のあるメアリーケイト・オニールの2ndアルバム。今回もジル・ソビュール(とロジャー・マテノ)による全面プロデュースである。
前作はジル・ソビュールがギター弾きまくりのロッキンな内容だったが、今作は比較的落ち着いたサウンドの曲が多く、さらに本家に似てきた印象。ただし、本家と違ってメアリーケイト・オニールの楽曲はカントリー・ミュージックの匂いが薄いので、アメリカよりも日本の洋楽市場で受け入れられやすい気がする。
ジル・ソビュールは「Stay」でコールドプレイをパロったり、音響面で遊びまくったりと、相変わらず好き勝手やらせてもらえている模様。ま、参加メンバーからして、ジム・ボギアやブラッド・ジョーンズといったジル・ソビュール人脈が大半なわけで、当然っちゃあ当然だわな。
前作におけるスパイス・ガールズの名曲「Stop」のカバーのような飛び道具がないのは残念だが、メアリーケイト・オニールのシンガー・ソングライターとしての着実な成長が感じられる佳作に仕上がっている。全12曲38分。
「Things Are Too Good (They're Bound To Go Bad)(MP3)」
「Get Down(MP3)」(アルバム未収録のギルバート・オサリヴァンのカバー)