サム・フリークス Vol.8で上映される『少女ジュリエット(原題:Jeune Juliette)』は、たとえば『エイス・グレード』やリカルド・トロギの『1981』『1987』『1991』の三部作を想起する人もいるはずだが、最終的にはルーカス・ムーディソンの『ショー・ミー・ラヴ』に通じる「反骨の物語」として幕を閉じるのがとにかく素晴らしい。日本語字幕の制作引き続き頑張りまーす。
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『月と怪物』の作者である南木義隆さんがインタビューの中でルーカス・ムーディソンの諸作とサム・フリークスに言及してくださっています! ありがたやー。『ショー・ミー・ラヴ』はトーキョーノーザンライツフェスティバル 2020で2月11日に上映されますね。
遺作が最強という枠でデヴィッド・ボウイを越えた感すらある pic.twitter.com/1rP2NuykDG
— 南木義隆@ついたことなし (@tsuitakotonasi) 2019年11月20日
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『マリッジ・ストーリー』については「やっぱりジェニファー・ジェイソン・リー製作の『ユニークライフ』の方が面白い」という結論にしかならなかったものの、予告編だけは2019年屈指の出来だと思った。というか、これはどう考えてもポール・マッカートニーの「Maybe I'm Amazed」という大名曲のエヴァーグリーンな魅力によるものなんだけど。
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最近フーを聴きまくっていることもあって、MUDOLLY RANGERSの「IM GOIN」のシンセサイザーのループを聴いても「Baba O'riley」の遺伝子を感じ取ってしまう。まあ、もともとkamuiはロック的なアティチュードでヒップホップをやっている人だから。#俺は行く
ちなみに「Baba O'Riley」のシンセサイザーのループ自体はすでにリル・ヨッティーが「Revenge」でサンプリングしてトラップ化しております。
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リンダ・ロンシュタットはパーキンソン病を発症して2011年に歌手を引退した(進行性核上性麻痺の可能性もあるとのこと)。『Linda Ronstadt: The Sound of My Voice』はそんな彼女のキャリアを追ったドキュメンタリーで、病によってその歌声がすでに失われてしまったことを自ら語るリンダ・ロンシュタットの悲しい目が忘れられない。イーグルスの結成において彼女が果たした大きな役割もきちんと語られるが、そういえばグレン・フライもすでに亡くなっているんだよなあ、と観ていて色々と切なくなる映画だった。そういえば最近、他の映画で彼女の歌声を聴いたなあとボンヤリ考えていたけど、ニック・ホーンビィ原作の『Juliet, Naked』のオープニングで「Different Drum」(名曲!)が使われてましたね。
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「人間の価値はカラダの部位の大きさでは決まらない。だがスズキナオさんのイチモツはデカイと思う。何故なら風呂に行きたがるから」という書き出しから凄い。やっぱりメテオさん天才。