特集上映:サム・フリークス Vol.24
特集上映イベント「サム・フリークス」の第24回は犯罪映画2本立て! 1本目はジリアン・アームストロングに続くオーストラリアの女性映画監督の旗手となったナディア・タスのデビュー作『マルコム/爆笑科学少年』を、2本目はスウェーデン映画史上を代表する名作の一つであり、スウェーデン版『ブッチャー・ボーイ』というべき怪作『愚直な殺人者』を上映いたします。
どちらもこれを逃すとなかなか劇場では観ることができないであろう貴重な作品で、特に『愚直な殺人者』は日本初上映ですので、この機会にぜひー。今回も有料入場者1名につき250円が虐待を受けたり貧困下にある子供達への学習支援&自立支援として役立てられます!
11月18日(土)には同会場でこのイベント第25弾が、1月21日(日)にはこのイベントの第26弾が開催されます! こちらもぜひ!
Apple Musicにおいてサム・フリークスの場内BGMのプレイリストを作成しましたので、ぜひご利用ください(最新のものに随時更新していきます)。毎回上映作品と絡めた選曲をしています。
概要:
1)日時:2023年9月2日(土)
2)会場:ユーロライブ(渋谷)
タイムテーブル
13:25~ 開場
13:40~『マルコム/爆笑科学少年』上映
15:06~ 休憩
15:20~『愚直な殺人者』上映(日本初上映/17:08上映終了予定)
3)当日券料金:2本立て1500円(入れ替えなし・整理番号制)
※当日券は当日の13:10~13:23、13:39~13:40、15:06~15:20の時間限定で会場受付にて販売いたします。
※前売り券は特別価格1374(悲惨な死)円でPeatixにて販売中です。
本イベントはすべての子供達が社会から孤立することなく暮らしていけるようになることを目的とした学習支援や自立支援の為に、有料入場者1名につき250円を「認定NPO法人 3keys」へ寄付いたします。後日、当ブログにおいて寄付の実施をご報告いたします。
お金に困っている方は、ご相談いただければ当イベントに無料でご招待いたしますのでお気軽にご連絡ください。
また、未成年の方は当日会場にて500円返金します! 性善説の自己申告制で、身分証チェックとかイチイチしないので、「無料にしてもらうのは気まずいけど、1374円払うのはキツい…」という方はこちらの制度をご利用していただければと思います。
お腹が空いている方は、事前にご連絡いただければ入場時におにぎりを差し上げます。食べられないおにぎりの具がある場合は、それも併記していただけると助かります。
こちらは当イベントの主催者に向けた救援物資を掲載したAmazonのほしい物リストになりますので、お金に余裕のある方はサポートしていただきたく思います。何卒よろしくお願い致します。
※前売り券について※
開場は13時25分です。整理券等への引き換えの必要はございませんので、劇場への入場時にPeatixのチケット画面、もしくは予め印刷したものをご提示お願いします。入場順序に関しては、前売り券→当日券の整理番号順となります。場内は全席自由席となっております。入金後のキャンセルは承りかねますのでご了承ください。
※当イベント内容やチケットに関してユーロライブへのお問い合わせはご遠慮ください。
--------------------------------------------------------------------------------------------------
ナディア・タスの監督デビュー作にして1986年のオーストラリア・アカデミー賞を総ナメにした『マルコム/爆笑科学少年』は、社会に馴染めない発明フリークのおじさん(間違っても「少年」ではない)が、ひょんなことから出会った男女のカップルと共に、自身の発明道具を駆使して銀行強盗をすることになるというクライム・コメディ。手作り感溢れる発明道具の数々と、すっとぼけたユーモア・センスが何とも楽しく心地いい逸品だ。全編でペンギン・カフェ・オーケストラの楽曲が大フィーチャーされまくっているのも最高! ちなみに、主人公の「マルコム」は1983年に交通事故で亡くなった(発達障害を抱えていた)ナディア・タスの弟がモデル。ナディア・タスは以降も(彼女の公私に渡るパートナーである脚本家のデヴィッド・パーカーと共に)『ピュア・ラック』や『エイミー』など、本作と同様な落語みたいな映画を撮り続けていくのだった。
『愚直な殺人者』はスウェーデンを代表するコメディ俳優だったハンス・アルフレッドソンが手掛けた数少ない劇映画の一つ。スウェーデン版『ブッチャー・ボーイ』というべき怪作で、ステラン・スカルスガルドは本作の演技でベルリン国際映画祭男優賞を受賞。その勢いに乗って1982年のスウェーデン・アカデミー賞を総ナメにし、現在ではスウェーデン映画史上を代表する名作の一つとしての地位を築いている。随所に聖書からの引用が散りばめられており、『ブッチャー・ボーイ』におけるシネイド・オコナーの役回りとして、本作では(かつての『世界で一番美しい少年』こと)ビョルン・アンドレセンが天使の役で出演。ハンス・アルフレッドソンの息子のダニエルとトーマスは父親の道を継承し、ダニエルは『ミレニアム』シリーズなどを、トーマスは『ぼくのエリ 200歳の少女』や『裏切りのサーカス』などを手掛ける映画監督となった。
岡俊彦(東京都品川区南品川3-5-2-503在住)
--------------------------------------------------------------------------------------------------
『マルコム/爆笑科学少年(原題:Malcolm)』(1986年、監督:ナディア・タス)
Blu-ray上映(日本語字幕付き)
出演: コリン・フリールズ、リンディ・デイヴィス、ジョン・ハーグリーヴス
『愚直な殺人者(原題:Den enfaldige mördaren)』(1982年、監督:ハンス・アルフレッドソン)
Blu-ray上映(日本語字幕付き)
出演:ステラン・スカルスガルド、マリア・ヨハンソン、ビョルン・アンドレセン、ハンス・アルフレッドソン、ダニエル・アルフレッドソン、トーマス・アルフレッドソン
主催:岡俊彦
お問い合わせ先:岡俊彦(電話:080-4065-3412 メール:hardway@ba.mbn.or.jp)