ぎょぎょ!スパークスがクレジットタイトルの音楽を手掛けた映画「ゲット・クレイジー」がスクリーンで観られる。大昔にけんそう君の家で、輸入盤のVHSで観た曖昧な記憶しかないが、ラストでルーがおいしいところを持っていった、うっすらとした印象が残っています。検証したい。 https://t.co/nr9rDKzhE9
— 岸野雄一 (@KishinoYUICHI) 2022年11月21日
『ゲット・クレイジー』でスパークスは主題歌だけではなく、ハワード・ケイラン(タートルズ/フロー&エディ)が歌う「蛍の光」のアレンジも担当しています。ハワード・ケイランはこの映画においてヒッピーの親分みたいな「キャプテン・クラウド」という役で出演しており、その関係もあって劇中で流れる「Metal Gru」はTレックスではなくてフロー&エディによる新録ヴァージョンが使われているんですよね。もともとTレックスの「Metal Gru」でバッキング・ヴォーカルを担当していたのがフロー&エディなので、そういうポップ・ミュージック史をひねった面白さもある作品なのです。
さらに言うと、『ゲット・クレイジー』はフィルモア・イーストへのトリビュート映画であり、フィルモア・イーストはフロー&エディが参加していた時期のフランク・ザッパ&ザ・マザーズのライヴ・アルバム、その名も『Fillmore East – June 1971』が録音された場所なわけで、ハワード・ケイランがこの映画に起用されているのにはちゃんと意味がある。