『そしてバーバラはアランと出会った』は、Disabled People's Direct Action Network(障害者の直接行動ネットワーク)を率いてイギリスのDisability Discrimination Act(障害者差別禁止法)を制定に導いたバーバラ・リシキとアラン・ホールズワース(ジャズ・ロック・ギタリストのアラン・ホールズワースとは別人)の活動を描いたBBC製作によるTV映画。
脚本を手掛けているのは『ワンダー 君は太陽』や『イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり』の脚本家でもあったジャック・ソーンで、オープニングから車椅子の使用者が全く歩けないわけではない(場合も多い)ことをサラっと描いたりして、サクサク楽しく、そして辛辣に進んでいく67分。自身も小児麻痺の後遺症で左半身が不自由だったイアン・デューリーの「What A Waste」がフィーチャーされていたりと音楽の使い方も気が利いており、エンディング・テーマとして使われているX・レイ・スペックスの「Identity」には感動してしまった。リンダ・リンダズもサマーソニックのライヴでの出囃子にX・レイ・スペックスの「Germ Free Adolescence」を使っていたし、ゼイ・ヘイト・チェンジも最新作でX・レイ・スペックスに敬意を表していたし、やっぱり今こそX・レイ・スペックスなんですよ。
ハンナ・マークスの脚本&主演作である『Banana Split』もX・レイ・スペックス大フィーチャー映画でありました。