2022年9月3日(土)に渋谷ユーロライブにおいて、はみ出し者映画の特集イベント「サム・フリークス Vol.19」を開催します。今回はアメリカ探訪映画の傑作を2本立てでお届け。アメリカのコメディ映画史上に残る名作『ゴー!☆ゴー!アメリカ/我ら放浪族』と、ウディ・ガスリーの自伝を映画化した『ウディ・ガスリー/わが心のふるさと』を上映いたします。前売チケットはPeatixで販売中です


2022年10月2日(日)に渋谷ユーロライブにおいて、はみ出し者映画の特集イベント「サム・フリークス Vol.20」を開催します。今回はアメリカ音楽映画2本立てで、名作『ロックンロール・ハイスクール』を手掛けたアラン・アーカッシュの傑作ロック映画『ゲット・クレイジー』と、ロブ・ライナーの「もうひとつの『スタンド・バイ・ミー』」というべき傑作『フリップト』を上映いたします。前売チケットはPeatixで販売中です


マフスのキム・シャタックの追悼記事をローリングストーン ジャパンに執筆しました


メアリー・ルー・ロードの「Lights Are Changing」のオリジナルなどで知られるべヴィス・フロンドのポップな楽曲のみを集めたベスト・アルバム的プレイリスト『Pop Essentials of The Bevis Frond』を作成しました。


サム・フリークスの場内BGMのプレイリストを作成しました。毎回上映作品と絡めた選曲をしています(最新のものに随時更新していきます)。


「ダム・インク(Dumb Inc.)」名義での活動も。
バンドキャンプで「隣り合わせ」や「」といった曲などが試聴&フリーダウンロードできます。SoundCloudもあります。


★★★★★=すばらしい ★★★★=とてもおもしろい ★★★=おもしろい ★★=つまらない ★=どうしようもない

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Helen Love/This Is My World

★★★★★

シングル曲をまとめたコンピレーション・アルバムの『Radio Hits』シリーズもあるのでややこしいが、本作はヘレン・ラヴにとって6枚目となるオリジナル・アルバム。まず一聴して気付くのはアコースティック・ギターの大幅な導入。これによって、従来のハイパーポップ路線(とあえて言う)ではなく、ヘレン・ラヴのシンガー・ソングライター的側面を前面に押し出して2013年の傑作『Day-Glo Dreams』の発展形を展開させている。歌詞の方も『Day-Glo Dreams』収録の「Our Mum And Dad」の延長線上といえるヘレン・ラヴの半自伝的な内容。つまりそれは、ウェールズの炭鉱労働者の家庭で育った少女が、サッチャー政権下で行われた炭鉱ストライキの苦境を、音楽を心の支えにサバイブしてきた物語だ。もうほとんど『パレードへようこそ』とかケン・ローチの世界ですよ。「Billy Liar」でキッチン・シンク・リアリズムを代表する映画の一つ『うそつきビリー(原題:Billy Liar)』をモチーフにしているのも、きちんと筋が通っているわけだ。80年代の炭鉱労働者のストライキで使われていたスローガン「COAL NOT DOLE(失業保険ではなく石炭を)」がジャケットで掲げられている点にも注目すべし。ヘレン・ラヴの新たなる到達点。