特集上映:サム・フリークス Vol.16
特集上映イベント「サム・フリークス」の第16回! 今回は『ユニークライフ』の完結を記念してジェニファー・ジェイソン・リーの出演作を2本立てでお届け。1本目はジェニファー・ジェイソン・リー黄金期の主演作『カンザス・シティ』、2本目は『マイアミ・ブルース』と共に彼女の黄金期の幕開けを告げた傑作『ブルックリン最終出口』を上映いたします。
どちらもこれを逃すとなかなか劇場では観ることができないであろう貴重な作品ですので、この機会にぜひー。今回も有料入場者1名につき250円が虐待を受けたり貧困下にある子供達への学習支援&自立支援として役立てられます! ちなみに私が選ぶジェニファー・ジェイソン・リー出演作ベスト10は、以前にも書いたように以下の通りとなっております。
01.『ジョージア』(95年 監督:ウール・グロスバード)
02.『アニバーサリーの夜に』(01年 監督:ジェニファー・ジェイソン・リー&アラン・カミング)
03.『The Love Letter』(98年 監督:ダン・カーティス)
04.『ブルックリン最終出口』(89年 監督:ウーリー・エデル)
05.『カンザス・シティ』(96年 監督:ロバート・アルトマン)
06.『マイアミ・ブルース』(90年 監督:ジョージ・アーミテイジ)
07.『ユニークライフ』(*TVシリーズ 17年~21年 製作:ジェニファー・ジェイソン・リー)
08.『アノマリサ』(15年 監督:チャーリー・カウフマン&デューク・ジョンソン)
09.『ヘイトフル・エイト』(15年 監督:クエンティン・タランティーノ)
10.『初体験/リッジモント・ハイ』(82年 監督:エイミー・ヘッカリング)
3月21日(月・祝)には同会場でこのイベントの第17弾が、6月4日(土)にはイベントの第18弾が開催されます! こちらもぜひ!
概要:
1)日時:2021年12月26日(日)
2)会場:ユーロライブ(渋谷)
タイムテーブル
12:50~ 当日券販売開始
13:00~ 開場
13:15~『カンザス・シティ』上映
15:11~ 休憩
15:25~『ブルックリン最終出口』上映(17:08上映終了予定)
3)当日券料金:2本立て1500円(入れ替えなし・整理番号制)
※当日券は当日の12時50分より会場受付にて販売いたします。
※前売り券は特別価格1374(悲惨な死)円でPeatixにて販売中です。
本イベントはすべての子供達が社会から孤立することなく暮らしていけるようになることを目的とした学習支援や自立支援の為に、有料入場者1名につき250円を「認定NPO法人 3keys」へ寄付いたします。後日、当ブログにおいて寄付の実施をご報告いたします。
お金に困っている方は、ご相談いただければ当イベントに無料でご招待いたしますのでお気軽にご連絡ください。
また、未成年の方は当日会場にて500円返金します!性善説の自己申告制で、身分証チェックとかイチイチしないので、「無料にしてもらうのは気まずいけど、1374円払うのはキツい…」という方はこちらの制度をご利用していただければと思います。
お腹が空いている方は、事前にご連絡いただければ入場時におにぎりを差し上げます。食べられないおにぎりの具がある場合は、それも併記していただけると助かります。
こちらは当イベントの主催者に向けた救援物資を掲載したAmazonのほしい物リストになりますので、お金に余裕のある方はサポートしていただきたく思います。何卒よろしくお願い致します。
※前売り券について※
開場は13時00分です。整理券等への引き換えの必要はございませんので、劇場への入場時にPeatixのチケット画面、もしくは予め印刷したものを係員にご提示お願いします。入場順序に関しては、前売り券→当日券の整理番号順となります。場内は全席自由席となっております。入金後のキャンセルは承りかねますのでご了承ください。
--------------------------------------------------------------------------------------------------
ジェニファー・ジェイソン・リーの最高傑作といえば『ジョージア』に他ならないわけだが、その前後の黄金期の主演作として『カンザス・シティ』も非常に忘れ難い音楽映画である。ロバート・アルトマンと彼女のコラボレーションとしては『ショート・カッツ』に次ぐ2作目で、1930年代のカンザス・シティを舞台に、大統領顧問夫人の誘拐劇と当時のジャズ・シーンの再現を並行して描くクールな逸品。ハル・ウィルナーが劇中音楽を全面プロデュースし、ジョシュア・レッドマンとクレイグ・ハンディがテナー・バトル! 口を歪めっぱなしのジェニファー・ジェイソン・リーの怪演に加えて、マフィアのボスを演じたハリー・ベラフォンテ(「Banana Boat Song」!)も見事な存在感を見せてくれる。エンディング・テーマはロバート・アルトマンのジャズ原体験であったというデューク・エリントンの「Solitude」。
『レクイエム・フォー・ドリーム』の原作を手掛けたことでも知られるヒューバート・セルビー・ジュニアの同名小説の映画化作品である『ブルックリン最終出口』は、1950年代のアメリカのダークサイドを描いた群像劇。『クリスチーネ・F』のウーリー・エデル監督のアメリカ進出作品で、最近ではTHE NOVEMBERSの同名曲の元ネタとしても知られている。さて、ジョン・ウォーターズ作品の常連であるリッキー・レイクや無名時代のサム・ロックウェル、『ロッキー』のポーリーことロバート・ヤングといった珠玉のキャスト陣の中において、ひときわ強烈な印象を残すのが「黄金の心を持たない娼婦」を体現したジェニファー・ジェイソン・リーだ。演技派女優としての覚醒を決定付けた本作での演技で彼女はニューヨーク映画批評家協会賞とボストン映画批評家協会賞を受賞し、『ジョージア』を頂点とする90年代の黄金期に突入していくことになるのだった。
決して感傷には与さないジェニファー・ジェイソン・リーという役者の素晴らしさをご堪能あれ!
岡俊彦(東京都品川区南品川3-5-2-503在住)
--------------------------------------------------------------------------------------------------
『カンザス・シティ(原題:Kansas City)』(1996年、監督:ロバート・アルトマン)
Blu-ray上映(日本語字幕付き)
1996年 カンヌ映画祭 パルム・ドール ノミネート
出演: ジェニファー・ジェイソン・リー、ミランダ・リチャードソン、ハリー・ベラフォンテ、スティーヴ・ブシェミ
『ブルックリン最終出口(原題:Last Exit To Brooklyn)』(1989年、監督:ウーリー・エデル)
Blu-ray上映(日本語字幕付き)
1990年 ニューヨーク映画批評家協会賞 助演女優賞受賞(ジェニファー・ジェイソン・リー)
1991年 ボストン映画批評家協会賞 助演女優賞受賞(ジェニファー・ジェイソン・リー)
出演: ジェニファー・ジェイソン・リー、スティーヴン・ラング、バート・ヤング、リッキー・レイク
主催:岡俊彦
お問い合わせ先:岡俊彦(電話:080-4065-3412 メール:hardway@ba.mbn.or.jp)