映画『Valley Girl』(監督:レイチェル・リー・ゴールデンバーグ)観賞。★★★★。
80年代を代表する青春映画の一つであり、ニコラス・ケイジの出世作でもある『ヴァレー・ガール』が『ハッピー・デス・デイ』のジェシカ・ロース主演でミュージカル映画としてリメイク。まずはアリシア・シルヴァーストーンが「ママが高校生の頃はね…」(『クルーレス』)と語り出して回想シーンに突入すると、主人公達がゴーゴーズの「We Got The Beat」(『初体験/リッジモント・ハイ』)を歌い始めて、続けてジョーン・ジェットの「Bad Reputation」(『フリークス学園』)、トニー・バジルの「Mickey」(『チアーズ!』)を歌うという「青春映画ベスト・ヒッツ」といった感じの内容。
もちろん「Kids In America」も歌われるし、ロドニー・ビンゲンハイマーが出てきたり、Xの話が出てきて『Los Angels』のジャケットが象徴的に使われたりもする。そしてこの物語は最終的に『ヴァレー・ガール』がきっかけとなってヒットしたモダン・イングリッシュの「I Melt With You」の(事実に則していない)誕生秘話となるのだった。しかし、この映画って元々はフランク・ザッパの同名曲が下敷きになっていたんだが、ここまでくるともはやフランク・ザッパは何の関係もないな。とはいえ、おとぎ話の「その後」を描くことで過去の名作をリメイクする意義も果たしていると思うので青春映画好きにはバチグンのお勧め。