「サム・フリークス Vol.4」の開催があと1ヶ月ちょっとなので、改めて前売り券購入の程よろしくお願いしまーす。有料入場者1名につき250円が虐待を受けたり貧困下にある子供達への学習支援&自立支援として役立てられるイベントです。あと『リリア 4-ever』の予告編の高画質版がYouTubeにあったので貼り直しております(この30秒のヴァージョンこそが、スウェーデンで本作が公開された際の監督公認の公式予告編です)。
『ニュー・カントリー』と『リリア 4-ever』は多数の同じモチーフを使って作られている作品で、何が違うのかというと、主人公達に差し伸べられる手があるのかないのか、ということに尽きると思う。そこを踏まえて観れば、『リリア 4-ever』でルーカス・ムーディソンは隣で苦しんでいる人がいるのに手を差し伸べない奴等があまりにも多すぎるという状況に対して怒っているのだ、ということがはっきりと分かる。 エストニアでもスウェーデンでも、リリアを追い込んでいったのはそういう人達なのだということをきちんと見てもらいたいです。その後の『ウィ・アー・ザ・ベスト!』での「寂しい人達と友達になるのが私達のモットーでしょ」という主人公達の台詞も、そこときちんと繫がっているのだから。
それにしても、『ニュー・カントリー』は自分が日本語字幕を付けて上映してきた映画の中で最も客が集まらなかった作品なんだけど、それを敢えて再上映するなんて酔狂としか言いようがないな。でも、どうしてそんなことをするのかというと、それが人としての務めだと思うからです。だからぜひ「サム・フリークス Vol.4」に来てください。観れば分かります。