『Don't Ask Me Questions: The Unsung Life Of Graham Parker And The Rumour』はグレアム・パーカーのキャリアを追ったドキュメンタリー映画であると同時に、(彼が特別出演している)ジャド・アパトーの『40歳からの家族ケーカク』をグレアム・パーカー側の視点から捉え直した作品でもあった。というわけでジャド・アパトーとポール・ラッドも当然のように出演。
それにしてもブルース・スプリングスティーンは(『The Up Escalator』に参加しているので納得といえば納得なんだが)「グレアム・パーカーはボブ・ディランに匹敵する偉大なシンガー・ソングライター」とまで言っていて、本当に彼のことを高く評価しているんすね。スプリングスティーンは自身のキャリアが軌道に乗り始めた頃に『Howlin' Wind』を初めて聴いて、追い立てられるような危機感を感じたって話は素敵。あと名著『パブ・ロック革命』の著者であるウィル・バーチがガッツリとインタビューに答えているのも嬉しい。他にはニック・ロウやジョー・ジャクソン、ピクシーズのフランク・ブラックなどもインタビューに登場。
ポール・ラッドも言ってたけど、グレアム・パーカーとグラム・パーソンズを混同するってのはグレアム・パーカーのあるあるネタの1つなんすね。