キム・シャタックがマフス結成前にベーシストとして在籍していたパンドラスの29年ぶりとなる新作『Hey! It's The Pandoras』が3月23日にバーガー・レコーズより発売されまーす。
ちなみに当時のリーダーでありヴォーカリストだったポーラ・ピアースは1991年に死亡しているので、代わりにキムがヴォーカリストに。また、キムの担当楽器がベースではなくてギターに切り替わっていることからも、完全にポーラ・ピアースの代役、つまりバンドのリーダーとしての役割を担っていることが分かる。というか現在のパンドラスのメンバーはキム、メラニー・ヴァメン(元マフス/元パンドラス)、ヒラリー・バートン(キムがプロデュースしているハニーチェインのリーダー/キムとグランブラーズというユニットも組んでいる)、カレン・バセット(元パンドラス/当時の名前はカレン・ブランクフェルド)という面子なんで、実質的にはキムのサイド・プロジェクトと言った方がいいかも。まあ、パンドラスのメンバーで現在に到るまで継続的にミュージシャンとしてのキャリアを築けたのはキムだけなので、こういう風になるのは必然だわな。
現在先行配信中の「It's Getting Harder All the Time」は映画『いつも心に太陽を』の挿入歌だったマインドベンダーズの楽曲のカヴァー。パンドラス全盛期のサウンドを正しく継承したガレージ・ロック路線となっております。