12月に川崎市市民ミュージアムで開催される「ケン・ローチ初期傑作集」で上映予定の『キャシー・カム・ホーム』は、ケン・ローチの最高傑作の一つである『レディバード・レディバード』の原型といえる作品なのでお勧めっす。英国映画協会が選んだ「イギリスの歴代TV番組ベスト100」でも『フォルティ・タワーズ』に次いで2位にランクインした伝説的なドラマ。
あと、『ブラック・ジャック』はウェス・アンダーソンが『ムーンライズ・キングダム』の元ネタと公言してはばからない児童映画です。
というわけで、自分にとってのケン・ローチ映画のベスト5を考えてみたら以下のようになりました。
1.『明日へのチケット』
2.『The Price Of Coal(石炭の値打ち)』
3.『レディバード・レディバード』
4.『レイニング・ストーンズ』
5.『ブレッド&ローズ』
『The Price Of Coal(石炭の値打ち)』はケン・ローチの聖地である川崎市市民ミュージアムでも上映してくれないから、いつかおいらが上映権を買って上映したいっすねえ。この時期(70年代半ば)のケン・ローチは交通事故で息子を亡くした直後ということもあってか、『Days Of Hope(希望の日々)』〜『The Price Of Coal(石炭の値打ち)』と鬼気迫る大作を連続で発表するんすよね。この70年代半ばと『レイニング・ストーンズ』〜『レディバード・レディバード』の頃の90年代前半がケン・ローチの二大絶頂期だと思います。