映画『Punk's Dead: SLC Punk 2』(監督:ジェームズ・メレンディノ)観賞。★★★。
ソニック・ユースのサーストン・ムーアも「歴代パンク・ロック映画ベスト10」の一本として挙げていた『SLC PUNK!!!』の18年ぶりの続編で、今回はヘロイン・ボブの息子がドワーヴスやスクリーチング・ウィーゼルなどが出演するパンク・コンサートを観に行くというロード・ムービー仕立ての内容。予告編から(『Showgirls 2』のような)最悪の代物であることも覚悟していたんだが、意外と悪くない。というか、ドワーヴスにスクリーチング・ウィーゼルというチョイスからして、作り手の相変わらずの(まがい物でない)本気のパンク愛が感じられるってなもんじゃないか。前作で主演を務めたマシュー・リラードは不参加なものの、ジェームズ・デュヴァルにデヴォン・サワという90年代半ば〜2000年前後のアメリカの青春映画を代表するアイコンが再び顔を揃えているのも嬉しい。そして『Beyond The Lights』に続いてマシン・ガン・ケリーがここでも大活躍。彼の存在のおかげもあって、単なる同窓会に終わらずに次世代にバトンを渡すことはできているんじゃないかな。
ドワーヴスって途中で(ディー・ディー・ラモーン的な感じで)なぜかヒップホップにまで手を広げたりしていたので、気鋭のラッパーであるマシン・ガン・ケリーとの組み合わせも納得。ロベルト吉野のお気に入りバンドでもある。