来月発売されるmini kyuteのアルバム『my tiny HOUSE』でカースティ・マッコールの「My Affair」がカヴァーされてるのかー(こちらで試聴可能)。後期の彼女のラテン路線の先駆けとなったこのナンバーを選んでくるなんて素敵じゃないか。
この曲が収録されているカースティ・マッコールの『Electric Landlady』は、ジョニー・マーとの共作によるヒップホップ調の「Walking Down Madison」とか、マーシャル・クレンショウとの共作によるギター・ポップ・ナンバーの「All I Ever Wanted」とか、彼女のアルバムの中では最もバラエティに富んだ楽曲が揃っていて、個人的には『Kite』より好きかも。ジミヘンのパロディなタイトルも気が利いてるし。
「All I Ever Wanted」は愛らしいメロディと「もっと女性をリスペクトしてよ(大意)」という歌詞の絡みが素晴らしい。カースティ・マッコールってサウンド/作曲面では50〜60年代のガールズ・ポップを下敷きにしつつも、歌詞では当時のそういった音楽の男尊女卑的な価値観(「He Hit Me (And It Felt Like A Kiss)」みたいな曲とか)に対するアンチテーゼを明確に打ち出していたってのが今も支持されている理由だと思います。