今更ながらに2010年代前半のベストアルバムを選んでみた(順不同)。他の方は10選とか50選とかでやってるけど、おいらは枚数を絞って5選で。選ぶ上で重要視したのは、たとえばビートルズの諸作がそうであるように、時代性と普遍性のバランス。おいらはレジーナ・スペクターのアルバムでは最新作の『What We Saw From The Cheap Seats』が一番好きなんだけど、でもあのアルバムが2012年という時代性を象徴している作品かというとそういうわけではないわけで(つまり作品が「普遍性」に寄りすぎている)。彼女のアルバムの中で最も時代性と普遍性のバランスがとれている作品となると、やはり2006年の『Begin To Hope』ということになるでしょ。そんな感じの基準で以下の5枚を選んでみました。
Icona Pop/This Is... Icona Pop
マイリー・サイラスの『Bangerz』は購入したのが2014年に入ってからだったので、リアルタイムで感想を書けなくて残念だったなー。でも『Miley Cyrus Bangerz Tour』のところで書いたように、サウス・ヒップホップのマナーでアイドル・ポップを奏でた傑作だと思います。あとはテイク・ザットの『Progress』はカイリー・ミノーグの『Aphrodite』なんかも含めたスチュアート・プライス仕事を代表しての選出という側面もあったり、シー&ヒムの『Volume Two』はメーガン・ワシントンの諸作やケイト・ナッシュの『My Best Friend Is You』などの21世紀のブリル・ビルディング風ポップ・アルバムを代表しての選出だったりとか、そんな感じっす。