★★★★
どうしても『Moseley Shoals』を筆頭とする90年代後半の商業的な成功ばかりが目立ってしまうものの、実は最近のアルバムも佳作/傑作揃いなオーシャン・カラー・シーン。特に2007年の『On The Leyline』はサイモン・ファウラーのフォーキーな側面が強く出たビートリーな傑作だった。
最近は5人編成で活動を続けている彼等だが、本作ではオリジナル・メンバー3人とシタール&タブラが描かれたジャケットそのままに、基本的にオリジナル・メンバー3人のみでの(つまり2005年の『A Hyperactive Workout For The Flying Squad』と同じような体制での)録音。要所要所で奏でられるメロトロンの音色も印象的な、中期ビートルズ的なサイケデリック色の濃いサウンド(もちろん、彼等にしては、という意味合いでだが)が展開され、改めて彼等がビートルズから受けた影響の大きさを実感させられるのだった。オープニング曲「We Don't Look In The Mirror」のイントロがモロにTレックスの「The Children Of Rarn」だったりするのも楽しい楽しい。彼等はまたまた充実期を迎えておりますぞ!日本はまだまだ豊かになりますぞ!全14曲38分。
↑『On The Leyline』のこの曲が大好きなんですよ。