★★★
ドスペクト!というわけで、リリースが続いているグリーン・デイのアルバム3部作の2作目。『Nimrod』的な作風だった『Uno!』に続く本作は、彼等のサイドプロジェクトであったフォックスボロ・ホットタブスのアルバムに近い、60年代愛がより前面に出た内容。チャートアクション的には『Uno!』を大きく下回る結果に終わっており、完結編となる次作『Tre!』の結果が今から思いやられる。
とはいえ、エヴァークリアの『Songs From An American Movie』シリーズの例なんかを見れば分かるように、こういった連作が商業的に厳しいのは最初から分かりきっているわけで、むしろこれはバンドの規模が大きくなっていく重圧から逃れようとして、彼等が緩慢な商業的自殺をはかっているのではないかと思っている(うがった見方をすれば、オリジナル・アルバムに数曲の新曲を加えて数ヵ月後に出し直す、あこぎなデラックス・エディション商法に対して先手を打っていると考えることもできる)。
それにしても、「Stray Heart」はモロにロックパイルの「Heart」(名曲!)だな。全13曲39分。
↑エヴァークリアの『Songs From An American Movie, Vol. 1: Learning How To Smile』はアルバム・タイトルからして素晴らしいけど、とにかく「Wonderful」が名曲なんだよ!以前に歌詞を訳したりもしたっけ。
↑『Songs From An American Movie, Vol. 1: Learning How To Smile』はヴァン・モリソン「Brown Eyed Girl」のカヴァーも素晴らしい。PVも胸キュンっす(オチもイイネ!)。