『アンネの日記』(監督:ジョン・ジョーンズ)観賞。★★★★★。
おいらは『アンネの日記』が死ぬほど大好きな人間で、アンネはおいらのヒーローなので、そのTV映画版に今もっともヤバい女優ことフェリシティ・ジョーンズが出演しているとなれば絶対に観逃すわけにはいかないのだった。というわけでかなりのバイアスがかかっていることを承知で書かせてもらうと、これ、最も有名な1959年の映画版と同じくらいに出来の良い傑作ですよ。何が良いって、主演のエリー・ケンドリックが実際のアンネ・フランクにそっくりのルックスなのが良いね。しかも、たったの100分! フェリシティ・ジョーンズはアンネの姉のマルゴット役で、26歳にもなって16歳〜18歳の少女を演じているという(この人ってこんなのばっかり)。まあ1959年の映画版からして、15歳で死んだアンネを当時21歳のミリー・パーキンスが演じていたわけで、アンネ映画でこういうのは常套手段というか。そういう意味でハマり役。監督のジョン・ジョーンズはフェリシティ・ジョーンズの出世作である『ノーサンガー・アベイ』の監督でもあったので、彼女の魅力は知り尽くしているわけだ。
自分でも不思議なのは私がいまだに理想のすべてを捨て去ってはいないという事実です。だって、どれもあまりに現実離れしすぎていて到底実現しそうもない理想ですから。にもかかわらず私はそれを待ち続けています。なぜなら今でも信じているからです。たとえ嫌なことばかりだとしても人間の本性はやっぱり善なのだと。