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最初はミニ・アルバム3部作って話だったのに、3作目として前2作の主要曲を含むフル・アルバムが出てしまって詐欺にあったような気分になってしまったが、今年のフロア・アンセムである「Dancing On My Own」と「Hang With Me」が収録されてるアルバムはどうしたって五つ星なわけですよ。というわけなので、とりあえず「Dancing On My Own」の歌詞を訳してみた。
Robyn - Dancing On My Own
あなたに新しい“友達”ができたって聞いたよ
彼女は私よりもあなたを愛してるの？
大きな黒い雲が私の心にのしかかっているみたい
あなたが彼女と一緒にいるのは知っていた
馬鹿みたいだとは自分でも分かってた
でも、自分の目で見て確かめたかったの
私はクラブの隅にいて
彼女にキスするあなたを眺めてる
こんな傍にいるのに、どうして私を見てくれないの？
あなたは私のすべて
でも、あなたが私を家に連れて帰ることはない
だから私は一人ぼっちで踊り続ける
このまま一晩中踊り続けよう
頭の中がグチャグチャで、気が狂いそうだから
ハイヒールと割れた酒瓶
袋小路なこの状況
私はクラブの隅にいて
彼女にキスするあなたを眺めてる
こんな傍にいるのに、どうして私を見てくれないの？
あなたは私のすべて
でも、あなたが私を家に連れて帰ることはない
だから私は一人ぼっちで踊り続ける
こんなにも近いのに、こんなにも離れてる
音楽が止まり、灯りがつく
でもあなたが私を見ることはない
あなたに「さよなら」を言うことだってできやしない
私はクラブの隅にいて
彼女にキスするあなたを眺めてる
あなたは私のすべて
でも、あなたが私を家に連れて帰ることはない
だから私は一人ぼっちで踊り続ける
せづなすぎる。この曲が素晴らしいのは、サビの「but I'm not the girl you're takin' home」という部分で「girl」を「guy」にも聞こえるように曖昧に発音している点で、ヘテロの男性に恋をしてしまったゲイ男性の歌として解釈できる余地を作っているからだ。それ故にこの曲はバズコックスの「Ever Fallen In Love」などにも通じる「絶対に叶うことのない恋の歌」として普遍的な強度を獲得しているのだと思う。
それと、アルバム最終曲の「Stars 4-ever」というタイトルからは、ロビンとも関連深いルーカス・ムーディソンの大傑作映画『Lilja 4-ever』を想起せずにはいられないよね（ロビンの初期のヒット曲「Show Me Love」はルーカス・ムーディソンのデビュー作『ショー・ミー・ラヴ』の主題歌なのだ）。全15曲61分。
