★★★★★
先行シングル「All The Lovers」のPVからして久々にゲイ・テイストが濃厚なエロエロ路線で期待させてくれたが、スチュアート・プライスをメイン・プロデューサーに迎えた本作はその期待を遥かに上回るものだった。前作収録の名曲「Wow」に匹敵するクオリティのナンバーが延々と12曲も続くという、ちょっとどうかしているんじゃないかというぐらいの大傑作! カイリー・ミノーグ、齢42にして狂い咲き!
それにしてもこの瑞々しさは唯一無二すぎる。スチュアート・プライスつながりのマドンナ(『Confessions On A Dance Floor』)にしたって、彼女が42歳の時に出してたアルバムは『Music』だぜ。それに比べるとカイリーの「大御所」感の希薄さ、つまり「軽み」がいかに驚異的であるかが分かるはずだ。本当にこの人は死ぬまで現役アイドルなのだなあ。もちろんおいらも敬意を払って死ぬまでズリネタとして活用し続けますよ。
ビー・ウイッチドの名曲「Jesse Hold On」を手掛けたことでお馴染みのカットファザーやカルヴィン・ハリスといった前作からの続投陣もカイリーの完全復活を祝福するかのように気合の入った見事な仕事っぷり。文句無しにカイリー・ミノーグの最高傑作であり、2010年を代表するポップ・ソング集。全12曲43分。必聴。
↑ゲイ雑誌『Attitude』最新号の表紙も最高だ! というわけで7月23日に新宿2丁目で開かれるカイリー・ミノーグ・ナイトには必ず足を運ぶことにしよう。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm10925831:emved