映画『恋するポルノグラフィティ』(監督:ケヴィン・スミス)観賞。★★★★。
『クラークス2』が日本ではCSのみの放送で終わってしまったので、DVDスルーになっただけでも御の字なケヴィン・スミスの新作。原題は『Zack And Miri Make A Porno』。なんとこれ、『クラークス』のメイキングのドラマ化なのであった(マジで)。それをこんなウェルメイドなロマンティック・コメディに仕上げてしまうだなんて、ケヴィン・スミスは本当の意味で大人になったんだなあ。もちろんジェイ&サイレント・ボブのジェイことジェイソン・ミューズもきっちり出演しているので、以前からのファンも安心だ(何が?)。おいらにとっては鬼門なセス・ローゲン主演作ではあるものの、『オブザーブ・アンド・レポート』に続いて不快感は覚えず。やはりジャド・アパトー映画は彼を使う時に「下品だけど実はいい奴」というエクスキューズに寄りかかりすぎではないかと改めて思わされたことだった。
『モール・ラッツ』におけるウィーザー「Susanne」使いに代表されるように、ときおり熱いパワー・ポップ魂を見せつけてくれるケヴィン・スミスだが、本作ではブロンディ「Dreaming」使いが出色で胸キュンもの。しかし、こんな内容の映画なのに乳首も出さないだなんて日和ってんじゃねえっつうの>エリザベス・バンクス。彼女の元ネタであるパーカー・ポージーならきっちり脱いでくれたはずだぞ。