ダニエル・ジョンストンの来日公演@ラフォーレミュージアム原宿に行ってきた。
前半はダニエルたんのギター&ピアノの弾き語りで、後半はサポートメンバーがギターを弾いてダニエルたんは歌に専念、という構成はライヴDVD『The Angel And Daniel Johnston』とほぼ同じ(ただし、バンド・セットはなし)。前回の来日公演では当時の最新作だった『Fear Yourself』からの曲はほとんど取り上げずに過去の曲ばかり演奏していたのに(と記憶している。間違ってたらごめん)、今回は最新作『Is And Always Was』(傑作!)の収録曲から半数近く演奏していたのが大きな変化。こういうプロモーション的なニュアンスのことをきちんとできるようになったというのが驚きだし(それだけダニエル本人が『Is And Always Was』を気に入っているということでもあるのだと思う)、ダニエルたんの手の震えも『The Angel And Daniel Johnston』よりも遥かに少なかったわけで、やはり現在のダニエルたんはかなり調子が良いのではないかと。明日の大阪公演にも期待していいと思いますぜ。
ビートルズの「悲しみはぶっとばせ」とジョン・レノンの「孤独」をカヴァーしたりと、ビートリーな側面を強く見せてくれたのも嬉しい。「Fake Records Of Rock And Roll」において何度も繰り返される「LOOK OUT!」というシャウトはまるで「Helter Skelter」におけるポール・マッカートニーのそれが乗り移ったかのようだったし、アンコール曲「True Love Will Find You In The End」を演奏する前のMCで「これが僕から君達へのクリスマスプレゼントだよ」なんて言っちゃうユーモア・センスもモロにジョン・レノン直系でビートリー。というわけで文句無しに前回の来日公演以上の出来だったんだけど、残念だったのは(前回の来日公演と同様に)お客さんが皆棒立ちだったこと。ダニエルたんのビートルズ直系(シャッグス経由)のいなたいグルーヴは体揺らしながら聴くとめっちゃ気持ちいいのになあ。おいらはA.K.Y.に体揺らしながら観てましたよ。
Daniel Johnston & The Capitol Years - Isolation (Lennon)