『ビル・マーレイ・クリスマス』(監督:ソフィア・コッポラ)観賞。★★★★。
まさかのソフィア・コッポラ最高傑作。まあ、「ソフィア・コッポラ歌謡祭60分スペシャル」以上でも以下でもない内容なんだが、いつものソフィア・コッポラ映画と違い、くだらねえ自意識の葛藤や勿体ぶった表現がなくて、甘やかされて育った金持ちのボンボンならではの遊び慣れている感じが作品の楽しさに直結していると思う。『3人のゴースト』のミッチ・グレイザーが脚本に関わっていることもあって、同作の姉妹編といった趣きもあり。ジェニー・ルイスにデイヴィッド・ヨハンセン(ニューヨーク・ドールズ)にフェニックスといったミュージシャン勢のゲスト出演も嬉しい。トッド・ラングレン「I Saw the Light」〜ポーグス&カースティ・マッコール「Fairytale Of New York」の流れには、(楽曲の力も相まって)思わず感動してしまっただよ。後半ではマイリー・サイラスを大フィーチャーしているのも最高だ。
それにしても、マイリー・サイラス(父親:ビリー・レイ・サイラス)にジェイソン・シュワルツマン(母親:タリア・シャイア)にマヤ・ルドルフ(母親:ミニー・リパートン)にラシダ・ジョーンズ(父親:クインシー・ジョーンズ)と、2世タレント大集合なキャスティングではある。